出版社内容情報
藤井邦夫[フジイ クニオ]
著・文・その他
内容説明
口入屋の女将おせいが営む恵比寿屋に出入りする浪人榎本平四郎。その平四郎が旗本本田家の周辺を嗅ぎ回っていた。無外流の遣い手でもある平四郎の動きに不信を抱いた眠り猫の勘兵衛は、骨董品好きの当主本田織部に故買屋の吉五郎を近付け、その用心棒に平四郎と己をつけるよう画策する。平四郎が本田家を狙う目的とその真意とは!?大好評書き下ろし時代小説、シリーズ第九弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
79
好きなシリーズの最新刊。今回は丈吉が危なくてちょっとハラハラしてしまった。その前には兄の敵を討つ平四郎を上手く巻き込む?あたりが良いなぁ。その平四郎の恋心を冬の蛍とする感じが堪らない(笑)安心して読めるこのシリーズが好きです。嬉しいことに又すぐ10巻目が読めそうとは。藤井作家やりますね~!2016/10/30
とし
39
日溜り勘兵衛極意帖「冬の蛍」9巻。安定感抜群スッキリスカットしますね。2016/10/27
あかんべ
10
今年の初読み。このシリーズ終わったと思っていたのでほっとした。気になったのは、義姉に平四郎が兄の仇を討って死んだと知らせず、湯治の旅に出たと偽ったのはよくない。帰りを期待するし、心配する。新しい生活に踏み出すために知らせなきゃ。2017/01/01
小梅さん。
8
表題作が切ない。 男だなぁ。それに応える勘兵衛も好き。 「名残雪」丈吉の思いが叶えばいいと思ったけど、ああなってしまったのか。 「逆恨み」のあいつは、本当に最低。あんな逆恨みがうまくいくわけない。 盗賊の身勝手さが身を亡ぼす「共食い」は、悪人が因果応報で消えて、勘兵衛の仕掛けがさすが。2017/05/06
デジ姫
5
丈吉の片思いアッという間に終わったのか・・この恋いつか実りますよう・・2016/11/23