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双葉文庫
恋仏

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  • サイズ 文庫判/ページ数 293p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784575667745
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



浮穴 みみ[ウキアナ ミミ]
著・文・その他

内容説明

火付けで家も家族も失った瀬戸物屋の娘・おるん。さらに視力までも奪われる。絶望の淵から救ってくれたのは、許婚のいる男だった。道ならぬ恋に苦しむおるんは、一体の仏像に祈りをこめる。恋仏様、わたしはあの方がほしいのです―。恋仏から聞こえる声は「救い」なのか、それとも「呪い」なのか。謎に彩られた恋愛時代小説。

著者等紹介

浮穴みみ[ウキアナミミ]
1968年北海道生まれ。千葉大学仏文科卒。2008年「寿限無―幼童手跡指南・吉井数馬」で第30回小説推理新人賞受賞。受賞作を収録した『吉井堂謎解き暦 姫の竹、月の草』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

58
恋のカタチは不格好でもいい。ただただ真摯にその恋を見つめて、魅せられて、そして信じ抜く。単純に美しく、ときにほろ苦く。…という従来の恋愛時代小説だと高を括ってはいけない。絶句。予想を遥かに超える不気味な展開に、思わず二度読み。張りつめた空気、命綱なしで綱渡りをするような緊張感が襲う。まさかこんなに炎上する恋愛だったなんて。恋の成就に必要なのは、祈りか呪いか。絶望と希望の狭間で縋ったのは一体の恋仏。火付けで何もかも失くした娘の願いに呼応したのは一体誰?怖い、怖すぎる、人も仏も善良に微笑み、邪悪に笑う…。2023/07/22

田中寛一

23
久しぶりの江戸時代物。火事と喧嘩は江戸の花を取り入れながら当時盛んに流行った植物の品種改良も入り、火付けの犯人は誰なのか?この間に恋仏の力が不気味にかなっていく。まさかの犯人に驚いてしまう。目が見えなくなっていた主人公おるんが庭の景色を耕三郎に見せてもらうシーンはうっとりと読ませてもらった。恋の成就を願いながらも、いやいや叶うとそれも厄介なことになるぞ、と思いつつ先が楽しみだった。2017/03/18

へいがぁ

3
ちょっとダークホラーの要素が入っており、横溝や三津田系の時代ミステリ小説だという印象でした。著作をいくつか読んでみようと思います。2018/04/27

まゆこ

2
★★★☆☆2016/11/22

真理そら

0
仏像が香木だったので読んでみたけれど、それはあまり関係なくて残念。 活発な町娘るんなのに、いきなり家族を失うという不幸、視力をなくすという不幸におそわれり、ホラータッチの部分もあり、どうなることかと思ったけれどハッピーエンドだった。京都弁ってもしかしたら切実な恋には似合わないかも?2017/03/05

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