出版社内容情報
経塚 丸雄[キョウヅカ マルオ]
著・文・その他
内容説明
正義漢だが無学単細胞の安藤新次郎は、旗本の次男坊。急死した叔父の末期養子として、母の実家の家督を継ぐことになった。その榊原家、家禄一八〇俵の小普請ながら、なぜかとても裕福。それもそのはず、実は榊原家は「義理欠く、見栄欠く、情け欠く」を座右の銘とする祖父源兵衛の指揮のもと、裏稼業で「金貸し」を手広く行っていたのだ。果たして新次郎に金貸しの親分が務まるのか!?勇往邁進、痛快無比の新シリーズ登場!
著者等紹介
経塚丸雄[キョウズカマルオ]
中央大学法学部卒業後、脚本家として活躍。主な担当作品に映画「連弾」(第25回城戸賞入選)などがある。『旗本金融道(一)銭が情けの新次郎』が時代小説デビューとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶち
85
急死した叔父の家督を継ぐことになった旗本の次男坊・新次郎。継ぐことになった家は「義理欠く、見栄欠く、情け欠く」という"三欠く"を座右の銘とし、裏稼業の金貸しを手広く行っている家だったのです。そんな家の祖父は、「小判とはのう。眺めて、撫でで、頬ずりし、匂いを嗅いで楽しむものじゃ」とのたまう御仁。もう、普通の武家物の時代小説ではありません。叔父の不審死の謎解き、質草として引き取っって座敷牢に入れられている生身の姉妹、上役の買収運動、恋、と一作目からテンコ盛りです。楽しみなシリーズをまた見つけてしまいました。2022/12/27
mr.lupin
53
久し振りの時代小説。正義漢が強く無学で単細胞の新次郎が母の実家の家督を継ぐことに。なんとそこは、裏稼業で「金貸し」を。新次郎をはじめそれそれが個性的なキャラで、内容的にも楽しめた1冊です。たまに時代小説って読みたくなるんですよね(笑) ☆☆☆★★2018/01/07
宇宙猫
25
★★★ ならず者な次男が闇金を営む吝嗇じじいの家に養子に入ってまっとうになっていく。案外お人よしで生真面目な主人公や気の強い女たちなどが気に入っって面白く読めた。2016/11/17
ごへいもち
12
以外と面白かった。ギリギリ下品でなく٩( ᐛ )و。読友さんのご紹介だった2024/07/10
ウォーカージョン
5
登場人物のキャラがいい。江戸についてもよく調べてあるようだ。ストーリーは雑で決着のつけ方が乱暴。細かいことを気にしなければ面白い。2017/11/07
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