出版社内容情報
風野 真知雄[カゼノ マチオ]
著・文・その他
内容説明
芸者の珠子と桃子母娘が住む「かわうそ長屋」近くで、ろうそくを三本も立てた妙に明るい提灯をさげて地面を探る謎の男が、夜な夜な現れる。いったい何をしているのか?愛坂桃太郎が探索を始めると、武士でありながら人気戯作者でもある風変わりな男の存在が浮かび上がってきた。さっそく、その男に会いに行った桃太郎は、戯作にまつわる陰謀に気づき…。シリーズ第四弾!書き下ろし長編時代小説。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。93年に「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞受賞。『沙羅沙羅越え』(第21回中山義秀文学賞受賞作)などの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
111
わるじい秘剣帖「ないないば」4巻。桃太郎さんの秘剣、留三郎さんの秘剣も面白いですね、留めさん病は深刻、はたまた珠子に駿河台の屋敷に帰れと言われた桃さんどうなるんかな、ちょっとお気の毒です。2017/09/30
みゆ
75
シリーズ第4弾。今回はちょっと中だるみ。「しばらくいいかな」と思っていたら、最終話が良かった。朝比奈との何気ない会話が胸に染みる。そしてラスト、珠子からのキッパリとした言葉!さぁ、どうする、桃太郎!!2022/08/11
タツ フカガワ
61
シリーズ4作目。愛坂桃太郎には「枯れ葉の剣」「あくびの剣」「くしゃみの剣」「ため息の剣」という秘剣(?)があるが、どれもセコい剣技。その桃太郎の勧めで親友の朝比奈留三郎が編み出した「秘剣渡辺」には思わず笑った。2024/09/09
kei302
47
タイトル「秘剣」に込められた意味がこの巻で分かり、心に沁みた。ベタベタと描かずにさらっとしているのもいいな。 生きる気概や張り、大事ですよね。秘剣朝比奈はいつ登場するのか、この先が楽しみ。幼い子どものトラウマになりかねない『怖がらせる』行事や祭りへの苦言はその通りだと思う。我が家のじいじも同じことを言っていました。2020/06/23
はにこ
38
親友の病気は見立てでそんなにすぐに亡くなるものでは無いと分かったものの、余命を宣告されるのはやはり辛い。そんな留を励まそうと秘剣を編み出せと言う。くしゃみやらあくびやらの秘剣はちょっと笑える。桃太郎が桃子をおぶって町に出ているのが千賀にバレる。息子達に帰った方が良いと言われ、珠子にまで桃子の為になるとまで言われ。。大好きな桃子と離ればなれになってしまうのか?越後屋に嫌がらせをしている黒幕は誰なのか。目が離せない。2020/10/20
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