出版社内容情報
藤井 邦夫[フジイ クニオ]
著・文・その他
内容説明
戊辰戦争において各地を転戦し、江戸で身を潜めていた元新撰組隊士永倉新八は、新政府の官憲から逃れるため松前の地を踏んでいた。その新八のもとに、凶弾に斃れた土方歳三の埋葬場所を探す箱館弾正台の動きがもたらされる。歳三の首を獄門台にさらす―。箱館に赴任した弾正台古高弥十郎の執念を知り、それを阻止せんと五稜郭に身を投じる新八。消えた土方の亡骸をめぐり、戦いの火ぶたが切られる!長編歴史エンターテインメント。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ] 
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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ともちん本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Moeko Matsuda
8
          
            あくまで娯楽作品として、さらりと気楽に読める。新選組好きとしては読後感はもやっとします。良かったところは、あまりフィーチャーされる機会のない永倉新八が主役だというところ。この人が来たなら大丈夫!だってとんでもなく剣が強いから!と安心できる展開はまさに娯楽作品にぴったり。 だけど、やっぱり読後感はもやっとなんだよなぁ…2016/01/28
          
        chatnoir
8
          
            読みやすかったので、一気読み。武士をやめて新選組に居た永倉さんと武士になりたくて新選組を作り上げた土方さん、相容れないものはあったんだろうな...でも、最後の最後まで新選組として義を通そうとする永倉さんが素敵でした。土方さんとお仙さんの最後がイマイチ。もっと希望を持たせてても良かったんじゃないのかな。義経とか原田さんみたいに。2015/11/29
          
        コジターレ
6
          
            途中で読むのをやめた。新選組にハマってから初めてのハズレだな。脚本家が書く小説には、読者に想像させたり行間を読ませたりする表現力がなくて、良かった試しがない。ドラマの脚本としては面白いと思うけどね。2016/11/22
          
        はんべぇ
5
          
            永倉新八を主人公にした話。明治のはじめ、舞台は北海道。どこかに埋葬された土方歳三の亡骸を掘り出し、その首を晒そうと目論む古高弥十郎らとそれを阻止したい新八らの戦い。エンターテイメント性が強く、軽い読み物なので読みやすい。2015/12/29
          
        田中峰和
3
          
            新選組隊士の中では、土方とそれほど親しくなかった永倉新八だが、その首を晒そうとする新政府の弾正台古高弥十郎の企みを知って妨害しようとする。大正時代まで生きた永倉だが、沖田を上回る剣の腕が物語に説得力をもたせる。従兄の俊太郎の恨みを晴らすための、公私混同した弥十郎の行動に部下の大木重蔵も懐疑的だ。三百ページを超える作品だが、改行が多く、文字数がすくないのであっという間に読了。著者の略歴をみれば、テレビドラマの脚本家出身。どうりで文体がシナリオみたいで読みやすかったのだ。読みやすい時代小説としてはお勧め。2020/09/11
          
        

              
              

