内容説明
深手を負った、七人殺しの下手人・野うさぎの鉄二を匿い、施療をした師・幻宗に疑問を覚えた新吾だったが、幻宗は「医者の務めを果たしたまで」と言い切る。鉄二は順調に快復していったが、ある日、看護をしていた老夫婦が惨殺され、鉄二の姿は消えてしまった!新吾は鉄二を捜して奔走する。書き下ろし青春時代小説、シリーズ第二弾!!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京都生まれ。データベース会社に勤務のかたわら執筆した「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。『土俵を走る殺意』で第11回吉川英治文学新人賞、『絆』で第41回日本推理作家協会賞長編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
115
蘭方医・宇津木新吾「潜伏」2巻。う~ん新吾さんどっちつかずでピリッとしないな~?「独り身同心」シリーズの井原伊十郎さんの雰囲気に似てるのかな、蘭方医てもうちょっと荒っぽいイメージなんですが、次巻に期待します。2015/06/15
やま
95
蘭方医・宇津木新吾2作目 2015.01発行。字の大きさは、中。「目の前の怪我人や病人を助けることに全力を尽くす。それが、医者の使命です。相手がどんな人間だろうが関係ないのです。今回、たまたまその相手が野うさぎの鉄二だっただけです。先生はひと殺しの傷を治したのではありません。瀕死の怪我人を救ったのです」その通りだ。 こういう医師は本当に少ない。 全力で応援したい。 頑張れ、幻宗先生、新吾先生。 香保との恋は少し進んだかな。 次回を楽しみにしています。2019/09/25
ベルるるる
25
いろいろな伏線がはられていて、新吾なのか、幻宗なのか、それはわからないけど、大きく運命が変わる時がくるのかもしれない。2017/09/19
ひさか
22
2015年1月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。前作と同様のノリの話が展開し、幻宗の元で修行する新吾が面白い。2023/03/19
マッサー
15
主人公は、貧困者のために、治療費を取らない蘭方医幻宗先生のもとで、働く蘭方医。話は、死刑が確定している人殺しを治療することから、展開していく。医者は、どんな事情あっても、目の前の患者を救うことに、全力を尽くす。という幻宗先生がかっこいい。❗️❗️❗️❕❕2020/05/03