内容説明
廻り髪結のおゆりは、かつての許嫁で御家人の島崎清之助に付き纏われ、怯える日々を送っていた。岡っ引の弥平次は、おゆりの窮状を知り船宿「笹舟」に匿うが、その最中、久方ぶりに元臨時廻りの同心が柳橋に姿を見せる。ろくでなしの島崎をおゆりから遠ざける策を思案していた弥平次は、一芝居打つことを思いつき…。人気の人情捕物シリーズ第六弾、待望の書き下ろし!
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、時代小説で数々のシリーズを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
120
柳橋の弥平次捕物噺「愚か者」6巻。「秋山久蔵御用控」シリーズで必ず登場するので違和感はないが、柳橋の弥平次シリーズ久しぶりなのでは、例繰方でなんと半兵衛さんが登場もっと登場させてほしいですね。一話ごとに二行ほどのつぶやき(弥平次さんかな?)以前からあったかな?次巻も期待です。2015/06/29
真理そら
20
例繰方の半兵衛さんが登場して嬉しかった。こんなところで音吉が登場したりとか…あれこれ楽しく読めた。2018/12/09
いつでも母さん
13
久しぶりの弥平次一家!待っていたわぁ。しかも今回は知らん顔の半兵衛さんがカメオ出演なんて、とても嬉しい~藤井作家、これからも、半兵衛さん、出してほしいです。本編は・・いつもながら皆、いい仕事してます。今からお糸の婿は誰?とか親分が引退したら・・とか長屋のオバちゃん並の心配をしている私です。2015/01/19
かえる
4
なんと言っても、知らん顔の半兵衛さんの再登場が嬉しかった。同心をやめてなくてほっとした。勤める部署が違えども、惜しんで引き止めてくれるのは人柄と実績があってこそだなぁ。今回は懐かしい名前がでてきたり、若い勇次の出番が多かったりと、時の流れのようなものを感じました。音吉、下っ引きになったりしないかなと思ったけど、さすがにないか。2015/06/16
goodchoice
4
数ある捕り物帳の中で、昨今ではこの弥平次シリーズが一番安定している様に感じる。登場人物も多いが、それぞれのキャラクターがしっかりしていて、楽しめる。長く続いて欲しい。2015/03/15