内容説明
川から引き上げられた錠前師八十吉の指無し死体。その下手人を追う定廻り同心樺山富士太郎は、錠前屋の高久屋岡右衛門に目星をつけるが、なかなかその証拠を掴めずにいた。一方、そんな窮状を見かねた湯瀬直之進は、探索の手助けを始めた矢先、かつて掏摸に遭ったところを助けた薬種問屋古笹屋民之助と再会、用心棒仕事を頼まれるが…。人気書き下ろし長編時代小説、シリーズ第二十九弾。
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年、静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。1999年、『駿府に吹く風』(刊行に際して『義元謀殺』に改題)で第一回角川春樹小説賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
98
口入屋用心棒「九層倍の怨 」29巻。富士太郎さん成長、活躍の巻、佐之助さんの後遺症が気になります、大左衛門の直之進への申し出も気になりますね次巻は直之進、左之助中心で進むのかな楽しみにです。2015/11/24
はつばあば
39
人の恨みは骨髄に徹すといいますが・・。「魚三層倍、呉服五層倍、花八層倍、薬九層倍、坊主丸儲け、按摩掴み取り」と6年生の担任が。面白くてこの歳になるまで覚えてました。春の七草みたいなもんです。怨みと春の七草では雲泥の差ですが(;´∀`)。。佐之助さんの腕が治るといいのですが・・。珠吉さんが頑張っているのはよくわかるのですが冨士太郎もそろそろ珠吉さんの後釜を見つけないといざって時に間に合わなそうだし、かと言って同じ年の興吉では信用が。私うっかりしていたのですが直之進とおきくさんは長屋で何のお店をされてたの?2022/06/29
ぶんぶん
19
【図書館】シリーズ、第29弾! 今回は前回の続きで、指を切られ殺された八十吉の犯人を捕まえる為、奮闘する富士太郎の活躍を描く。 一方、薬種問屋・小笹屋 民之助に用心棒を頼まれた直之進は、仕事を佐之助に譲るが・・・奉行所内に内通者、珠吉の後釜など面白い面もあったが、肝心の直之進の活躍がやや薄めである。 「口入屋用心棒」の名が泣くのでは・・・2023/09/07
rakim
8
購入してから読むのを忘れていた一冊。ゆるーく読めるので、忘れていても大丈夫。今巻は富士太郎さん大活躍。2015/01/16
わたしは元気
6
大左衛門の考えって、なんでしょう? 次、読みます。2023/03/03