双葉文庫<br> つぐみの佐平次―帳尻屋始末

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双葉文庫
つぐみの佐平次―帳尻屋始末

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575666533
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

口入屋の蛙屋忠兵衛が率いる「帳尻屋」と関わることになった琴引又四郎だが、いまだにその実態は掴めないままだ。鎌倉河岸の炭市での諍いから救った吾助が、恋女房を捜すために越後から直訴人になるのを条件に出府してきたと知り、同情した又四郎は忠兵衛を巻き込んで探索を手伝うことにしたのだが。闇の組織「帳尻屋」が、今日も江戸の闇に巣くう悪に引導を渡す。著者渾身のシリーズ第二弾。

著者等紹介

坂岡真[サカオカシン]
1961年新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、11年の会社勤めを経て文筆の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

85
帳尻屋の最初の始末シリーズの2作目です。いつも通り3つの話が収められています。今回も帳尻屋をひきいている忠兵衛よりも出雲から出てきた刀を抜かない佐平治がメインとなっている感じです。この若者がある娘に恋をしていく様子も書かれています。必ずしも悪をやっつけるということばかりではなく主人公たちの周りにいる人物などもよく描かれています。ですので比較的長く続いていくのでしょう。2025/05/28

とし

52
帳尻屋始末「つぐみの佐平次」2巻。主人公は琴引又四朗だがなんだかピントこない、良い所で柳左近に持っていかれる。「抜かずの又四郎」なので仕方ないが、今少し活躍して欲しい、口入屋の蛙屋忠兵衛が前面に出すぎかな。次回を期待します。2014/04/29

ベルるるる

23
売れっ子花魁だったのに顔を切り裂かれ、落ちぶれた女郎になってしまった女への思いを何も変えない男の純情。その男は罪をなすりつけられ死刑に。罪をなすりつけた男は花魁の顔を切り裂いた旗本の三男坊。この話は本当に悲しかった。それなのに帳尻を合わせるべく出かけていくのに、やっぱり刀を抜けない又四郎。・・・こういう弱気が全面に出てくる主人公のせいか、何かすっきりしない読後感。2019/04/23

ぶんぶん

16
【図書館】どうも展開が地味だな。 自然描写は良いのだが、頻繁に入れすぎる。 肝心のアクションが死んでしまう。 どうも、キャラクターを生かし切れていない感じ、忠兵衛もたいして強いと感じられない、暗黒街ににらみを利かすとは思えない。 抜かずの又四郎もたいして活躍をしない、仲間にしているのが判らなくなって来た。 読むのを止めようかな? 検討中。2016/11/01

Kira

9
図書館本。シリーズ第二弾。帳尻屋のメンバーに数えられながら、悪党退治の際にずっと刀を抜けずにいる又四郎はこの巻でも抜けなかった。「抜くのは義を貫く時でなければならない」という師匠の教えが重く心にのしかかって、いざという時に金縛りにあったように手が動かない。そんな又四郎にぼやきながらも、忠兵衛は気にしている 様子もない。殺生石こと柳左近は黙って見守りながら、己が相抜けのできる相手ではないかと又四郎の力量をはかっている。この三人の男たちの距離感がいい。 2018/09/18

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