内容説明
長閑な正月を終えた筧忠兵衛は、若殿との初稽古のため定海藩上屋敷に赴く。ところが稽古の後、具足開きに同席した忠兵衛の目前で汁粉を食した毒見役の腰元が死ぬ。藩主後見役の御前が国許から戻らぬ時期に、若き藩主を亡き者にせんとするのは何者なのか?書き下ろし長編時代小説、熱望の第九弾。
著者等紹介
芝村凉也[シバムラリョウヤ]
1961年宮城県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。二十数年のサラリーマン生活を経て著述活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
83
返り忠兵衛 江戸見聞「蘖芽吹く」9巻。お殿様ばかりか老女まで長屋で暮らしに、だんだんと身動きがとれなくなって忠兵衛さん大変ですね。2022/08/06
tengen
36
朝太郎の執念や失敗は江戸メンバーの不満をかっていた。 特に清七は頭が朝太郎を許したことに危機感を募らす。 図らずも武者修行の旅となった浅井はある想いに辿り着く。 隆胤は神原の出現に動揺の収まらぬ国許に釘付けとなる。江戸では若殿直高への暗殺未遂事件が起こる。木刀への細工、着物への毒針、遂には椀に毒が盛られ毒味役が死んだ。獅子身中の虫が不明な状況で、藩屋敷より安全であると考えた田宮は内密に若殿を忠兵衛の長屋に潜ませる。暗殺企ての真犯人は?足止めを食らう隆胤の前に天名の鬼六が現れ、ある事を申し出るのであった。2017/12/11
sken
10
結局最後までヒコバエが何だったのか、ワシが分からなかったのか読み飛ばしてしまったのか……。そんな本筋とは全く関係ない部分で、ちょいとメゲております。そろそろまた大きな動きが始まりそうな予感に満ちた最後が一番印象に残りました。長屋のみんなで花見でお芝居ってあたりはいささか強引に過ぎた気がしますが、それもまぁご愛敬ってことなんすかね。次作に期待しております。2013/07/05
ひかつば@呑ん読会堪能中
10
「与茂平、見事に母上の仇を討ったな」という忠兵衛の心のつぶやきにジ~ンとした。高貴な者と長屋との関わりがお定まりのパターンとはいえ面白かったし、旅先の浅井がいったいどこまで進化していくのか楽しみ。(来月発売の新刊では江戸に戻るらしいが)だけどシリーズ物としては話に無理が出てきたような気もする。2013/06/21
あかんべ
7
浅井がとてつもなく、強くなってしまった。浅井ってちょっと躁鬱気がある感じ。これからの彼の人生踏み外さないことを祈る。忠兵衛は今回守りに徹しているので地味な活躍。若殿が長屋の惣後架に臆してもらしてしまうところがほほえましい。2013/06/04
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