出版社内容情報
葉月の宵、夜釣りに出かけて雨に降られた浅間三左衛門は、船宿で揉めている男女の姿を見る。その後、三左衛門の長屋の大家が盗みに入られるのだが。書き下ろし長編時代小説、好評第16弾。
内容説明
小糠雨の宵に船釣りに出た帰り、浅間三左衛門は照降長屋に引っ越してきたばかりの鏝絵師の女房おつねが、船宿の前でやさぐれた男と言い争っている場面に出くわした。岡場所出身のおつねと亭主の長八の夫婦仲を案じはじめた矢先、おつねが長屋の大家の家から消えた頼母子講の金を盗んだ下手人として捕らえられてしまう。書き下ろし長編時代小説、大好評第16弾。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。四季の変遷とともに人情の機微を繊細に描く時代小説には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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calaf
4
照れ降れ長屋に関係ある人々に巻き込まれ、浅間三左衛門は忙しい毎日を送る・・・2015/08/22
だいしょう@SR推進委員会
3
「三左衛門、惑う」の巻とでも申しましょうか。今回、おまつたち家族は平穏なのか、出番はあまりありませんが、その分、三左衛門は大いに悩み、活躍しております。妻をもつ身として悩み、人として悩み、武士として悩む。けれど、答えは、信じることと自分を見失わないこと。中年のしょぼくれた侍ですが、その心根は、小太刀の腕前と同じ、冴えわたっていました。2012/01/04
ひかつば@呑ん読会堪能中
2
やっと三左衛門の人情話が戻ってきたな。職人親子を救う話、大店の隠居を守る話、うんうんと読み進めると最後は落ちぶれた武士の切ない話、だが、三左衛門の立ち振る舞いは人情話とは違って凄まじいものだった。いやぁ御馳走さまでした。2013/04/17
ふわぽん
2
おきちちゃんが父上って呼んでる所に驚いた。おすずちゃんが「おとっつぁん」って呼んでるから同じ呼び方だと思ってた。おまつさんにも色々考えがあるのかと深読み。2011/10/14
Masayoshi Arakawa
1
20150514108 三左衛門は侍だった。娘お吉に「父上」と。今巻は三左衛門が大活躍!でも、ばっかしではちょっとね?2015/05/14