双葉文庫
半鐘―江戸町奉行所吟味控

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  • サイズ 文庫判/ページ数 290p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784575665062
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

天和二年の師走、江戸で死者千人を超える大火が起き、南町奉行所の同心・永田誠太郎は行動が不審な町娘お七を見かけた。―その後、お七は付け火の疑いで捕縛される。果たしてお七は本当に付け火をしたのか?その理由は?気鋭の女流作家が、江戸時代に起きた犯罪の謎に迫る、新形式の書き下ろし時代小説、シリーズ第一弾。

著者等紹介

植松三十里[ウエマツミドリ]
静岡県出身。東京女子大学史学科卒業。2003年、「桑港にて」で第27回歴史文学賞受賞。以後、歴史・時代小説の書き手として注目を集め、09年『群青 日本海軍の礎を築いた男』で第28回新田次郎文学賞、『彫残二人』(文庫版『命の版木』と改題)で第15回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

9
初読みの植松三十里本。寺男に再会したいばかりに付け火するという“八百屋お七”を下地にした捕物帳。付け火が小火で終わったことから、いくらかでも罪を軽くしようとお七の身辺を調べる定町廻り同心永田誠太郎は、やがて彼女の心の傷と父親との複雑な関係を知る。火刑となる日の父親の叫びがなんとも切ない。2019/07/21

ひかつば@呑ん読会堪能中

9
実際に火付けにより処罰された八百屋お七。幼いころ両親を火事で亡くしていた同心が、牢に入っているお七の火付け理由を探る話。主役、というか狂言回しのような同心を始め、出てくる男どもが皆情けない姿で描かれているのはどうも後味が良くない。2013/07/20

だいしょう@SR推進委員会

9
前から江戸バージョン「太陽にほえろ!」とか「ハンチョウ」とか読みたかった。実はありそうであまりない。たいていは同心が数人出てくるか、岡っ引き主体の話が多い。なのでシリーズ名で選んでみたが、…同じでした。振袖家事で両親を亡くした主人公の青年は、養育された与力の尽力で御家再興をし、同心として勤めている。事件は八百屋お七を題材にしているが、その言動は現代劇によくあることで、時代物じゃないの?と思わせちゃうのがイタいし、これで一冊引っ張るのも苦しい。続編がもっとこってりぎっちりとした内容になってるといいのだけど。2012/02/19

nyaboko

5
『八百屋お七』を作者独自の解釈で物語に仕上げた時代小説。お話も主人公からだけでなく、お七側の話も入ってわかりやすくなっているが、場面転換が激しいので好みが分かれるかな。でも私は面白くて一気に読んでしまい、最後には涙した。2012/07/08

どきん

1
親の心子知らず、子の心親知らず。 2021/09/23

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