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双葉文庫
刀閃の刻―柳生兵庫助

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784575664676
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

七歳にして祖父石舟斎より絶対不敗の奥義を叩き込まれ、柳生一族の期待を一身に背負って成長した天才剣士・兵介(後の兵庫助)。二十一歳の時、加藤清正から兵法師範を請われ、伊賀忍者の小猿とくノ一の千世を連れて肥後へと旅立つが、瀬戸内海で海賊に包囲されてしまう。剣あり恋あり忍術あり、傑作長編時代小説第一弾。

著者等紹介

津本陽[ツモトヨウ]
1929年3月、和歌山市生まれ。東北大学法学部卒。78年、文明開化の時代の波涛のなかで滅びていく紀州の古式捕鯨を描いた『深重の海』で第79回直木賞を受賞。その後『明治撃剣会』で剣豪小説に新境地を開き、さらに織田信長を描いた『下天は夢か』など、長編歴史小説を意欲的に執筆し続けている。95年には『夢のまた夢』で第29回吉川英治文学賞を受賞。2005年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

27
文庫版で再読。柳生新陰流の道統を継ぐ若き剣士、兵庫助(兵介)の成長記。幼少より祖父石舟斎に薫陶され、3代目を継ぐべき才のきらめきを磨く。叔父宗矩、伊賀の忍者衆から技や、実践を学び齢21を超える頃、加藤清正からの招聘を受け、肥後に旅立つ。 著者の剣道熟練者からの具体的な殺陣、位(型や剣術のこと)の描写は随一。それに伴う残酷描写も健在。2019/10/03

じお

3
★★★☆☆ 柳生兵介、後の柳生兵庫助の幼少時からを描く本格剣豪小説第1巻、カタい。誰もレビュー書いてない事にまず戦慄しつつ、拙い感想をば。内容としては質実な文章から紡ぎ出される骨太な時代小説。知識、検証が感じられる時代考証と、術理から描写される濃厚な剣戟シーンはこの作品を手に取るだろう読者のニーズに応えてくれる確かなデキ。ただ全体的に文章が固く、好みの問題で主人公の兵介の活躍や心情を読みたいのに、時代小説特有の枝葉に逸れた豆知識が割りと挟まれて没入感が薄いのが少しマイナスだったように感じる。2017/08/19

アニータ

1
兵法や剣の奥深いところが文字で書かれているので、読むスピードがあがらず、読み終えるまで3日かかりました。といっても、難解で読みにくいというものではなく、戦国期における柳生石舟斎をはじめとする剣豪たちの生きざまであったり、剣にかける思い、矜持、家族のつながりといったものが生き生きと描かれていて、面白かったです。柳生兵庫助の成長物語。2024/03/12

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