出版社内容情報
女ばかりを狙う辻斬りが現れた。むくろのそばに四季折々の花を捨て置き、自らを「花斬り」と称して挑み状を送り、挑発してくるのだが……。「民に代わりて仇を討つ!」との強い思いで悪を斬る、火盗改方長官、香坂主税シリーズの第三弾。
内容説明
女ばかりを狙う辻斬りが現れた。椿、紅梅、桃の花…むくろのそばに四季折々の花を捨て置き、自らを「花斬り」と称して注進箱に挑み状を投じてくる。次は「大川端」と、凶行の場所まで告げて挑発してくる大胆な賊に、香坂は正義の刀を振り下ろす。「民の代わりて仇を討つ!」との強い思いで悪を斬る、火盗改方長官、香坂主税シリーズの第三弾。
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。87年、短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。97年、『百鬼譚の夜』で再デビュー。翌年に専業作家となり、ミステリー、ホラー、幻想小説など、幅広い分野の作品を精力的に発表するかたわら、俳句と翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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文句有蔵
3
跡継ぎがボンクラだったりと、ますます鬼平もどきとなっているが、よかった。この巻から「平仄」が目立つようになっているのは、この時期に覚えた言葉を嬉しがって使っている、ということか(笑)叔父の主膳の筆跡が、流麗過ぎて読めぬとはどういうわけだ?「蒙御免達筆」と注進箱に貼り紙しなければ、役目の大事も細君にまず目を通してもらってから、になってしまうということになるが、いいのか、それで(^-^;)「梅若さまは役宅で腰をさすっておられるだけなのに、火盗改方の太い柱」という評価はいいなあ。源乃丞への皆の心遣いもよかった。2015/01/16
あかんべ
1
年相応、役職相応でない香坂。若い。行動的。しかしそれがちょっと不自然。事件解決もこうなったらいいな~と思った通りに解決すると、あれ?甘いんじゃないの?と思ってしまうのは、贅沢な感想。たぶんこの巻で終わるんだろう。2012/06/11
ちゅるふ
1
次巻あたりで退役の目が出てきた主人公、抱える諸問題をどうにかできるのか楽しみです。2010/09/18
ササ
0
作戦を立て敵を騙して成敗する手法が何だか楽しい。これまで出てこなかった火盗改といえばの責め苦が出てきて少し新鮮な気持ち。とりあえずこれにていったんシリーズは終わっているようだ。2022/08/01
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