双葉文庫
更衣ノ鷹〈上〉―居眠り磐音江戸双紙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 323p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784575664225
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

備前包平の研ぎを頼みに本所の鵜飼百助を訪ねた佐々木磐音は、本所深川界隈で新年の挨拶を済ませ、神保小路への帰路についていた。両国橋で只ならぬ妖気とともに立ち現れた丸目歌女と遭遇した磐音は、先の戦いで磐音に敗れた丸目高継の死と磐音への復讐を告げられる。そんな折り、西の丸家基の剣術指南役を解かれた磐音は、近日中に家基一行が鷹狩りに向かうことを知らされ・・・・・。西の丸家基をめぐり、磐音が田沼意次の陰謀に立ち向かう。著者初の上下巻、2冊同時発売。

内容説明

注連縄が大川に流れ、江戸が小正月を迎える頃、佐々木磐音、おこんらは神保小路の尚武館道場で穏やかな日々を過ごしていた。そんな折り、槍折れの達人小田平助と研ぎ師の鵜飼百助邸を訪ねるが、両国橋で予期せぬ襲撃を受け…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第31弾。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ガクガク

78
田沼一派による家基暗殺の画策は一気に厳しい状況へとなってゆく。鷹狩りに乗じた暗殺計画を阻止せんと奮闘する磐根らだが、その一方で油断から最も大切な身内が誘拐されるという事件が発生しハラハラドキドキ・・・。読者的にはこの誘拐事件が未解決のまま下巻に引っ張られるのかと思っていたら、意外にあっさりと救出される。良かったような物足りないような気分で上巻は終了。新たな弟子となった羽根村の正体を暴く小田平助だが、前巻での鮮やかな登場から予感通り個性的で頼りがいのある重要な脇役となった。武者修行の旅の辰平は福岡入りする。2014/07/18

はつばあば

46
なんと!。読むのに一生懸命で上下に分れていたと今知ったという忙しい巻でした(^^;。辰平さんは福岡の黒田藩へ。家基さんは鷹狩に悠長にも行かれるが・・磐音さんとの邂逅に安堵されるも「た」殿の暗躍、度が過ぎておこんさんを攫う暴挙に。いやいやいくら愛妾とはいえあまりにもゲスな女を・・と「た」様に興醒め。「た」様自身もゲスであったか・・。国の長たるもの、奢るなかれ。未来に汚名を残したくなくば身を慎み国民の為なれ!2022/03/14

あっくん

39
シリーズ第31巻。上下巻にわかれている。田沼の策略が進み、おこんがさらわれる。最後に救出されるが、下巻では何が起こるのか。2017/12/01

TakaUP48

35
磐音は小田平助と研ぎ師・鵜飼百助を訪れた帰り道、盲目剣客・丸目の孫娘歌女の妖気に出会う。仇討ちの伝言を聞く。西の丸・家基が鷹狩りに行くことになり、磐音は変装して警護につくが、田沼の息のかかった鉄砲組に狙われ、弥助・霧子の手助けで危機一髪を逃れる。おこんが誘拐される!田沼の愛妾・神田橋のお部屋様の列に連れ込まれた様子。色々と手を尽くし、弥助と二人して神田橋の隠れ屋敷に潜入。おこんの見張りをしていた剣客・橘右馬介と一戦を交え、無事におこんを救出。良かった!磐音は「敵を知らずして戦いに挑む愚か者」であったか?2019/07/16

Atsushi

32
居眠り磐音シリーズ31作目。田沼一派の西の丸家基への攻撃が激しさを増してきた。御鷹狩りに乗じて刺客が襲来。辛うじて退けた磐音だったが、おこんの誘拐という禁じ手には肝を冷やしただろう。弥助の吹矢筒の威力が凄かった。金兵衛の独白には、俺も目頭が熱くなったぞ、磐音。2019/03/04

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