双葉文庫
本懐―八丁堀の狐

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575663976
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

入江町の親分伊佐治の女房が営む四つ目屋「お袖」に、浅草馬道の岡っ引き蛇蝎の粂八が謂われのない嫌疑をかけてきた。後ろ盾である松平伊豆守の病を発端に、いよいよ「狐の穴」への攻撃は熾烈になり、次々と仲間を失っていった狐崎十蔵は、ついに父の仇・曲狂之介といよいよ決着をつける時を迎える。書き下ろし長編時代小説好評第八弾。

著者等紹介

松本賢吾[マツモトケンゴ]
1940年千葉県生まれ。警察官・屋台引き・警備員・墓職人など十数種類の職業遍歴を経て、1996年『墓碑銘に接吻を』でデビュー。迫力ある描写、切れ味の良い文章と独特のぬくもりのある長編ハードボイルドの旗手として脚光を浴び、意欲的な作品を発表し続けた後、近年は時代小説のジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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優希

41
謂れのない嫌疑をかけてきたというのからして嫌ですね。後ろ盾の病を機に鮮烈になる攻撃。仲間は失われ、遂に父の仇と決着をつけるというのが手に汗握ります。武士の荒々しい一面を見たようでした。2021/12/31

文句有蔵

3
実は独楽翁が好きだ。女郎や夜鷹と目合うことが何より好きで、その金を都合する為に人斬りをする。目合うのは己れの欲望を発散させる為ではなく、女を悦ばせる為である。このサービス精神!また相手は必ず玄人であって、決して堅気には手を出さぬ紳士でもある。今回、相手の胴を二つ斬りにする必殺の剣は、実は相手への情だと述べてあるが、私とて手足を斬り刻まれて放り出されるよりは一撃必殺で楽にされたいと思う。うーむ、深い!……物語はシリーズ物の完結にありがちな、パタパタと慌ただしくも中身の薄いやっつけ仕事の仕上がり(^-^;)2015/06/22

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