内容説明
盗賊団「天狗」の捕縛の際に、頭の病のために昏倒した岡っ引きの伊佐治は、奇跡的に一命をとりとめたものの、それまでの記憶を失っていた。一方狐崎十蔵は、材木商飛騨屋の娘お初の神隠し騒動の裏に潜むからくりを突きとめるのだが。書き下ろし長編時代小説、好評第七弾。
著者等紹介
松本賢吾[マツモトケンゴ]
1940年千葉県生まれ。警察官・屋台引き・警備員・墓職人など十数種類の職業遍歴を経て、1996年『墓碑銘に接吻を』でデビュー。迫力ある描写、切れ味の良い文章と独特のぬくもりのある長編ハードボイルドの旗手として脚光を浴び、意欲的な作品を発表し続けた後、近年は時代小説のジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
39
一命を取り留めたものの記憶をなくすのと、死とどちらが幸せなのか考えてしまいました。2021/12/31
文句有蔵
4
うん?白狐はお吉と伊豆守の関係を知っていたはずだがなあ??確かに「倶利伽羅紋を背負った元女掏摸を嫁に迎えるのは容易いが、老中首座のお殿様のご落胤となればそうはいかぬ」と、十蔵とお吉に言っていたと思うがなあ??……物語はこれまでになく少々無理矢理。嘘を吐いてまで捕物出役をさせるのは、いくら横紙破りが得意でも無茶。また狸の助け舟通り、稲妻と誘拐が一致したのはご都合主義が過ぎる。……松本センセイ、ついにネタ切れか?(^-^;)……確かに十蔵が奉行所に復帰してから、話が小粒になってきたもんなあ(._.)2015/05/30
純白天使
0
できすぎ(笑)2013/12/12