内容説明
次から次へと事件が起こる江戸の町。見習い同心の徳川竜之助は、大店の娘が飼っていた犬の辻斬り事件を担当せよと命じられる。珍事件解決に奔走する竜之助を凄まじい殺気が襲う。肥前新陰流の刺客が動き出したのか!?大好評シリーズ第四弾。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒業。93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タツ フカガワ
46
シリーズ4作目は「犬の辻斬り」「降りてこない男」「雪だるまの首」「泳ぐ幽霊」どれもがハウダニッド捕物帖で、これまででいちばん面白かったかも。なかでも「雪だるまの首」は密室殺人もので、仕掛けは「犬の辻斬り」に共通するけれどこれがよかった。今回の刺客は肥前新陰流の達人ながら、ちょっと変った立ち合いの様子はカバーイラストを参照のこと。前作で登場した天才剣士柳生全九郎、最後の最後に非道な剣を振るって次作をアピールする。2024/11/12
ベルるるる
13
シリーズ4作目。今作は、町の小さな事件を解決するのがメインの内容。最後に竜之介が、「書付け」と対決。これはなかなか意表を突いてて面白かった。田安家用人の支倉の竜之介への思いがわかるから、爺のヘタな変装は毎回、好きな場面。2016/07/16
suzu
10
またしても順番逆によんでしまう。シリーズをよみすすめるごと、それぞれの人物に色んなつらさがある。今精いっぱいの優しい顔の裏に重い暗い記憶。自分はかくせてもないかもなー。ここに書いているわけやし。やよいさんがすきになってきた。2016/11/05
ひっと
7
龍之介君は爽やかですねえ。でも少し波乱の予感がする終わり方ですね。柳生全九朗の悪さっぷりが際立ちますな。この少年の背景も気になるところです。 2015/08/16
よっち
7
シリーズ4弾、竜之助をめぐって、やよいVSおこうの争いがおもしろかったです。あと、妻はくノ一同様、次々と刺客が登場する流れなので、ネタが尽きないのかといらない心配をしているのですが、今回は全く新しい対決方法で新鮮でした。2013/02/27