双葉文庫
石榴ノ蝿―居眠り磐音江戸双紙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 353p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784575663440
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

出羽国山形で元の許婚・奈緒の危難を救った佐々木磐音は、約1月ぶりに江戸の地に足を踏み入れた。その帰りを待ち構えていたかのように南町奉行所年番方与力の笹塚孫一から厄介事を持ち込まれる・・・・・・。書き下ろし長編時代小説第27弾。

内容説明

蟋蟀の鳴き声が初秋を告げる頃、出羽山形を発った佐々木磐音と吉原会所の若い衆は、日光道中の帰路を急いでいた。江戸を目前にした千住掃部宿で、磐音はお家騒動の諍いにより窮地に陥った若侍を助けるのだが…。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、著者渾身の書き下ろし痛快長編時代小説第二十七弾。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ガクガク

50
山形の紅花騒動を解決して帰ってきた磐根の周囲でまたしてもいろんな事件が起こる。今回の中心となる出来事は事件と言うほどでもないが、次期将軍と目される家基の下町お忍び行の実行。そこに例によって田沼意次一派との暗闘が展開し、さらには他家のお家騒動や盗賊一味の事件が絡んでくる。今回は剣術で新境地を開きつつある「でぶ軍鶏」こと利次郎、女忍びから佐々木道場の立派な門弟となった霧子、そしていよいよダメキャラからの脱皮かという武村武左衛門らの脇役の成長が楽しみだ。そして磐根とおこんの夫婦の絆も益々強固なものとなって来た。2014/03/29

藤枝梅安

43
山形で奈緒の嫁ぎ先の危機を救った磐音は1ヵ月半ぶりに江戸に戻ってきた。江戸を目前にした千住掃部宿で大名家の内紛と見られる騒動に遭遇し、磐音は若い武家を救う。が、救われた若者は姿を消す。小藩とはいえ、お家騒動はご法度のはず。磐音は幕閣・速水左近に密かにことの次第を継げ、密かに解決するようにと要請を受ける。磐音はその日のために愛剣・包平を鵜飼百助のところに研ぎに出す。養父・佐々木玲圓が包平を研ぎに出してある間に使うようにと、秘蔵の藤原忠広の一剣を磐音に持たせる。そこには養父のある思惑があった。2010/12/25

はつばあば

41
おこんさんの早苗や霧子への心尽くし、ほんまようできたお人です。おこんさんはおこんさんでお忙しいし、磐音さんも家基さんの頼み、奉行所の笹塚さんの頼みと忙しくて寝食を忘れる程。獅子身中の虫は医師の弟子・・女の色香に迷ったか。城下に出られた家基の喜びよう、庶民でよかった~と思いますわ。上下の差はありますが竹村さんも武士を捨てる覚悟がついたようです。幕末を背負った将軍たち、家慶、家定、家茂方も相当悩まれた事でしょう・・いやいや「もうあかんわ」とばかりに女に手を出し過ぎたお方もいらっしゃるようで(^^;。2022/03/13

あっくん

38
シリーズ第27巻。山形から戻った早々騒ぎに巻き込まれる。家基がお忍びで宮戸川へ鰻を食べに行く。刀を手放した竹村さん、今後どうなるのだろうか。2017/11/10

くまクマ

34
27/51冊目。お忍び西の丸様と桜餅のおかよ、どてらの金兵衛、おこんとの掛け合いに笑いました。頑張れ磐音!2019/03/14

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