内容説明
中西道場一門の無念を思うと湯瀬直之進の胸は張り裂けんばかりに痛んだ。道場主・悦之進以下六名の主従は中西家を取り潰しに追い込んだ者を探索する途中、殺し屋・土崎周蔵の手に掛かり、返り討ちにされたのだ。見す見す周蔵を逃してしまった直之進は線香を手向けながら、改めて六人の御霊に復讐を誓うのだった。好評書き下ろし長編時代小説シリーズ第八弾。
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年、静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。1999年、『駿府に吹く風』(刊行に際して『義元謀殺』に改題)で第一回角川春樹小説賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
128
口入屋用心棒「手向けの花」8巻。登場人物のグループ分けされていて関連性をもたせ物語が少しずつ進行して行っているのかな、今回は多くの登場人物に被害が、宿敵土崎周蔵を打ち取ることが出来たが黒幕が見えてこない次巻はどんな展開に。2015/07/12
ぶんぶん
18
【図書館】シリーズ、第八弾! 土崎周蔵の探索は続くが、一向に何も見えて来ない。 その矢先、秋穂が周蔵の仕業で自害してしまう。 悲嘆にくれる直之進たち、血気に盛る弥五郎まても周蔵の餌食に。 佐之助の助言で何とか周蔵を切り倒したが、未だに黒幕の影も見つからない。 周蔵との勝負も偶然にも、代之介最後の手助けもあり、辛くも勝利したという現実。 ますます、謎が深まり探索は続く。 2023/08/13
klu
11
思わぬ形で勝ちを拾った直之進でしたね!2018/10/31
屋根裏部屋のふくろう🦉
7
直之は道場主中西とその門下生をあっという間に殺し、道場師範の琢之介下で手伝っていた町人の弥右衛門も手に掛けた土崎周蔵の居所をようやく見つけ、これを討ち果たした。しかし、その土崎周蔵の背後にも大きな人物がいるようだ。2018/10/01
わたしは元気
5
たくさんの人が、殺されて、読んでいて疲れた。2022/11/24