内容説明
南町奉行所の用部屋手付同心・神永駒次郎は、員数外の「11人目」の同心だ。奉行大岡忠相を二カ月に一度襲う発作の手当てと、直々の命で探索を行うのが役目である。目安箱に投げ込まれていた「ねえちゃんをかえして」という拙い文に関する調査を忠相から命じられた駒次郎は、やがて烏金を貸し付ける悪徳検校とのつながりを知り、一計を案じる。書き下ろし長編時代小説。
著者等紹介
松本賢吾[マツモトケンゴ]
1940年千葉県生まれ。警察官・屋台引き・警備員・墓職人など十数種類の職業遍歴を経て、1996年『墓碑銘に接吻を』でデビュー。迫力ある描写、切れ味の良い文章と独特のぬくもりのある長編ハードボイルドの旗手として脚光を浴びる。近年は時代小説のジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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