内容説明
呉服商若狭屋の跡取り、甲次郎と道場仲間だった豊次が殺された。犯人探しに奔走する甲次郎に大坂城代管轄、長内村の煙硝蔵が破られたという噂が届く。一方、若狭屋に寄宿している千佐の友達、美弥を郷里に送り届けた甲次郎と千佐が何者かに襲われて…。大型新人による書き下ろし長編時代小説、シリーズ第二弾。
著者等紹介
築山桂[ツキヤマケイ]
1969年、京都府生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得。日本近世史の研究論文を発表しながら時代小説を執筆
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感想・レビュー
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あかんべ
5
読む順が後先になったが、甲次郎の武士へのこだわりは、武士という身分ではなく顔も知らない父へのこだわりなのだろう。養父への感謝はあるが、手放されたいきさつを実父に問いたいのだろう。2014/05/11
藤よい
3
台風情報を見ながら読んでいたせいで、内容はあまり頭に入ってきませんでした。信乃、祥吾の出番は少なめ。2019/10/12
静間
3
大阪×江戸時代。二巻。武家の血を引きながらも、商人として育てられた甲次郎の道場仲間が殺され、その謎に迫るお話。今回も江戸ものとは違うこの時代の大阪独特の逸話が出てきて大阪在住の者としてはうれしい。商人の町大阪に戸惑う武家。役目が変われば掌を返す商人達。大阪ならではで面白い。/そうそう、やっと甲次郎もやさぐれてばかりではなくなり、周りの人に目を向け、今回は千佐との絡みも多かったので好感が持てるように…。新大阪城代もやっと入城したことだし、このての大阪物ってあまりないのでこの調子で面白くなって欲しい。2012/10/12
山内正
2
八軒屋の渡しに小浜藩江戸詰め七人がいた用心岩田惣右衛門は城代引き継ぎの任に当たっていた。 同心翔吾と若狭屋甲次郎が話中に爆音が轟く飲み屋が火事だと廻りが叫ぶ。店主が下敷きとなり甲次郎は 仕掛けられたと言葉を聞くが死んだ 友の町人が背中を刺され死んだ。 長助と言う名の男が刺したと聞く 硝煙蔵が関わり会い前城代が創った 蔵が北の村に有ると言う。 何人かの侍が動いて邪魔をしていると甲次郎が察するが城代の絡む事に 苛立つ。2019/01/10
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