内容説明
料理茶屋に遊んだ旗本が帰宅途中、若い女に起請文と艶書を掏られ、大金を強請された。時を同じくして、元女掏摸で今は小料理屋を営むお吟の父親が何者かに殺害される。華町源九郎は、長屋に住む居合の達人、菅井紋太夫らと真相解明に乗り出すが…。鏡新明智流の剣が闇に潜む難敵を斬る。書き下ろし長編時代小説第二弾。
著者等紹介
鳥羽亮[トバリョウ]
1946年、埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒業。1990年、『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビュー。剣豪小説、時代ミステリー分野で活躍中
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感想・レビュー
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harhy
11
女掏摸をめぐる巻。2人の女性を登場させ、引退した源九郎が仲間と一緒に活躍する中で、歳の差を越えてちょっと色っぽい展開に。情報が筒抜けの長屋だけに隠し通せないだろうね。2013/11/30
とく たま
8
隠居した老武士が住む長屋には、元岡引や居合達者の浪人などが住まう。旗本が擦られた起請文と艶書を取戻してくれと頼まれるが、二重三重の裏があった!クライムサスペンス&剣劇、友情、愛情あふれる、人情時代劇!年の差恋ス・テ・キで〜す^^;2023/12/01
へたれのけい
6
一巻からみんな順番に斬られるな。いつかはお熊さんも危ないぞ(笑い)。勿論、全員生き延びてるから安心だけどね。 「袖返しのお吟」とはアダっぽいお名前です。オイラも「へたれのけい」をかっちょいいのにしたいけど、そのまんまだから、ま、いいや。2013/09/18
ひかつば@呑ん読会堪能中
4
1巻目は菅井、この2巻目では源九郎が斬られるという、なんともハラハラさせるが、謎ときとしても面白かった。それにしても源九郎、息子より若い21か2のお吟に惚れられるとは、やるもんだなぁ2012/07/26
nyaboko
3
はぐれ長屋のご隠居が老体に鞭打って頑張るその2。今巻は非常におもしろかった! 途中までからくりが見えない展開に引き込まれた。最後は皆で力を合わせて悪を打つというのも読後感が良い。途中のお吟とのあれこれは私は好きじゃない、ていうかむしろ嫌い。次巻に期待!2012/08/23