内容説明
江戸末期、柳橋の売れっ子芸妓・音丸は、贔屓客とともに大川で夜桜見物の屋形舟に乗っていた。その船頭が持つ棹に、不気味な物体が引っかかる。腐臭とともに川面に現れたのは、美しい女の顔、そして白い手があるだけの黒い塊―。幇間の藤八とともに、音丸はその正体をつきとめるために動き出す。ホラー小説の実力派が描く、異色の長編伝奇時代小説書き下ろし。
著者等紹介
竹河聖[タケカワセイ]
東京都生まれ。青山学院大学文学部卒業。1985年『悪霊ステーション』で鮮烈にデビュー後、ホラー小説、伝奇小説を中心に続々と作品を発表。ホラー小説の実力者として活躍している
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感想・レビュー
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anri0912
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図書館で何気なく手に取った本。 題名からしておどろおどろしい感じのを期待していたのですが、意外と明るい。 内容は怪しい雰囲気があるものの、登場人物がサッパリした性格なのもあって全体的に明るい感じ。 ホラーと言うよりは推理小説に近いかなぁ。 アッサリとしすぎていたのが少し残念ですが、楽しんで読むことが出来ました。 シリーズにしたら面白そうだな。2014/05/25
まぁ
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題名を忘れてしまったが、多分これだと思う。一応ストーリーは完結するのだが、前作・続きがあるらしく、この本だけ読んでも面白さがいまいち伝わらない。2010/03/01
ののじ
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幕末の江戸の謎解き&ホラー。ホラー部分は雰囲気あって面白かったけど、事件の方は犯人側が墓穴掘りまくり…。藤八がよく分からなかったけど続編があるんだな2018/08/07