内容説明
鏡新明智流の遣い手、華町源九郎は家督を息子に譲り、自由気侭な長屋暮らし。ある日、なにやら訳ありの迷い子を長屋に連れてくる。聞けば、旗本の妾腹の子で、追ってから身を隠しているらしい。五千石のお家騒動に巻き込まれてしまった源九郎に襲いかかる謎の兇刃…。老いを感じ始めタ中年武士の矜持をしみじみと描く書き下ろし長編時代小説第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
54
はぐれ長屋に住む華町源九郎たちの活躍の物語です。江戸は、本所相生町一丁目にある「はぐれ長屋」に住まいする鏡新明智流の遣いて華町源九郎55才は、五十石の貧乏御家人であったが隠居して長屋に越してくる。同じ長屋に住む田宮流居合の遣いて菅井紋太夫48才は、生まれながらの牢人である。発端は、簀巻きにされて堅川(たてがわ、旧中川と隅田川を東西に結ぶ運河)に流された中間の藤八郎を見た華町と菅井は、吉松の母である千鶴から吉松を守ってほしいと二十両(約200万)を渡される。2023/09/28
harhy
12
長屋にこんな凄腕が2人もいれば、確かに面白い。隠居した老武士という設定もいいね。2013/11/15
to_chan
8
この手の剣豪時代劇ものにうといので、いくつか読んでみたいと思い手に取った。 楽しく読めた。でもこのあっさり平坦なノリで50巻以上続くのかしら。 そこまで悪人とは説明されてない気がした人物を「かわいそうだが、これしか方法がないのでな」と、ついでに殺しちゃうのは違和感通り越して笑える。2021/05/19
nyaboko
5
長屋暮らしの隠居侍が、一人の訳あり少年と出会い、とある旗本家のお家騒動に巻き込まれる。まぁ、アリガチなネタだったのと、登場人物があまりにステレオタイプすぎてちょっとつまらなかった。シリーズものだからきっとこれから面白くなるだろうと期待はしてみる。2012/08/23
ハル
4
2013年神保町ブックフェスで安く購入。双葉文庫って初めて読んだけど、ビックリするほど文字が大きい!1ページの文字数がラノベ並です。時代小説はお年寄りの方も読むからなのかな?(;・∀・) 内容的にはよくある時代ものという感じで新鮮味がなかったかな…2013/11/17
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