内容説明
安永二年、初夏。江戸深川六間堀、金兵衛長屋に住む坂崎磐音。直心影流の達人なれど、日々の生計に迫われる浪人暮らし。そんな磐音にもたらされた国許、豊後関前藩にたちこめる、よからぬ風聞。やがて亡き友の想いを胸に巨悪との対決の時が…。春風の如き磐音が闇を切り裂く、著者渾身の痛快時代小説第三弾。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪風のねこ@(=´ω`=)
76
もうね、胸熱ですよ。 「上意である!」とそれを聞いた彼の行動。刑死の刻限が迫る中での追撃戦。緊張感も相まって興奮すること間違いなし!(映画のストーリーってここまでだったのかしらん?) 「恐れを抱くことこそ、日常の腕前を発揮できる第一歩と思え。過信、傲慢よりも遥かに大切なことだ」2020/09/09
ミュポトワ@猫mode
51
50冊以上続くシリーズ物の文庫本3冊目。この前、本屋さんに行ったら、別枠で佐伯さんの棚ができててびっくりしましたwww 内容は、序盤はいつもと通り進みましたが、ちょっと歯切れが悪いかも。これここで終わったんだって読み返してしまいました。でも、この巻は最高ですよ! 後半のクライマックスは手に汗握るというか、やっぱりこうでなくちゃ!って思う話の展開でこのシリーズで初めて面白いと思いました(←失礼)やっぱり勧善懲悪の時代小説ってこうでなくちゃダメですよね! 久しぶりに水戸黄門的な話を読んですっきりしましたwww2018/06/18
よむよむ
47
うっわ~ こんなところに水戸黄門!…って出てくるわけぢゃなく、あのシーンが!ってことです。時代物でこんなに興奮できるなんて凄いです~ ますます磐音さまに惚れまくりっ2013/04/24
Atsushi
42
居眠り磐音シリーズ3作目。豊後関前藩に戻った磐音は、守旧派による陰謀の首謀者で父を排斥しようとする主席家老一派を成敗。苦界に身を投じた奈緒を探す旅に出る。少々ご都合主義の感もするが、磐音の剣の腕前と誠実なキャラクターに惹かれて続編に手が伸びる。2019/01/03
あっくん
39
シリーズ第3巻。1巻目から始まった豊後関前藩の事件は今回で一気に解決。今後の展開はどうなるのだろう。2017/08/17