双葉文庫 日本推理作家協会賞受賞作家傑作短編集 11
1日1話で読む6つの数奇な物語―日本推理作家協会賞受賞作家傑作短編集〈11〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 337p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575659054
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

歴史ある日本推理作家協会賞を受賞した作家たちが綴った珠玉の短編を、テーマごとに収録した短編集シリーズ。第十一弾となる本作は、思いもよらぬ出来事に左右される、数奇な生涯を巡る6編の物語を収録。極上のストーリーと精緻な文章を味わう、まさに至高の1冊。

内容説明

ある日突然通り魔に命を奪われた女子高生にまつわる奇妙な噂、一台の中古車の行方を追ううちに明らかにされていく意外な人間関係、ニューヨークの街で起こった邦人殺害事件の陰に潜む因縁…。日本推理作家協会賞を受賞した人気作家たちが綴る、思いもよらぬ出来事に左右され、数奇な生涯を送る人々の6編の物語。極上のストーリーと精緻な文章を1日1話ずつお楽しみ下さい。大好評シリーズ、第十一弾。

著者等紹介

加納朋子[カノウトモコ]
1966‐。1992年、『ななつのこ』で鮎川哲也賞を受賞してデビュー。1995年、「ガラスの麒麟」で日本推理作家協会賞の短編および連作短編集部門を受賞する。同年には北九州市民文化奨励賞を、2008年には『レインレイン・ボウ』で京都水無月大賞を受賞

斎藤純[サイトウジュン]
1957‐。FM放送のディレクターをしていた1988年、初の長編『テニス、そして殺人者のタンゴ』を刊行。ハードボイルドや恋愛小説が中心だったが、1994年に日本推理作家協会賞の短編および連作短編集部門を受賞した「ル・ジタン」は音楽小説として評価される。2001年から郷里の岩手県で、岩手町立石神の丘美術館の芸術監督ほか、さまざまな文化事業にも携わっている

佐々木譲[ササキジョウ]
1950‐。1979年、「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞し、多彩な作品を発表。1989年刊の『エトロフ発緊急電』で日本推理作家協会賞長編部門、日本冒険小説協会大賞、山本周五郎賞を受賞する。これは第二次大戦三部作をなす冒険小説だったが、新田次郎文学賞を受賞した『武揚伝』のような歴史・時代小説や経済小説も。直木賞を受賞した『廃墟に乞う』ほかの警察小説、とくに『笑う警官』に始まる社会性豊かな道警シリーズは人気である。2016年、日本ミステリー文学大賞を受賞

笹沢左保[ササザワサホ]
1930‐2002。1960年、江戸川乱歩賞最終候補作の『招かれざる客』を刊行。一躍人気作家となり、本格から現代風俗を捉えたものまで多数の作品を発表、立って書いているとまで言われた。1961年、『人喰い』で日本探偵作家クラブ賞を受賞。1970年には時代小説に新境地を拓き、木枯し紋次郎のシリーズで一世を風靡した。1999年、日本ミステリー文学大賞を受賞

清水一行[シミズイッコウ]
1931‐2010。1966年、証券界の内幕を描いた『小説兜町』を刊行、話題を呼ぶ。企業の実態に迫った経済小説が特徴的だったが、1970年代に入ると、ミステリーに意欲を見せ、1975年、新幹線の騒音問題を背景にしたサスペンス『動脈列島』で日本推理作家協会賞を受賞する

志水辰夫[シミズタツオ]
1936‐。フリーライターをしていた1981年、斬新な冒険小説の『飢えて狼』でデビュー。つづく『裂けて海峡』で独特の文体に磨きをかけ、『背いて故郷』で日本冒険小説協会大賞と日本推理作家協会賞長編部門を受賞する。さらに1990年には『行きずりの街』でも日本冒険小説協会大賞を受賞した。しだいに人生を繊細に描く作品が多くなり、『きのうの空』で2001年に柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ひさか

16
2021年6月双葉文庫刊。日本推理作家協会賞受賞作家傑作短編集シリーズ11作目。6つの短編を収録。加納さんの女子高生の落書き行為に秘められた謎、斎藤さんのサーブ96V4(表紙絵にある)のオーナー調査にまつわる人々の謎、笹沢さんの目撃者の誤認を突き止める刑事の執念、の3編が特に興味深く、面白かったです。解説の山前譲さんによると割切れない人間心理をベースとした事件をテーマにしたそうですが、相変わらずこのアンソロジーの収録方針は謎です。2021/07/31

小梅さん。

14
さすがの粒ぞろい。 でも、加納さんの作品、短編といえば短編だけど、連作で底にある1つの事件がいくつも章を積み重ねて解決するタイプだから、これだけ読まされると完全に消化不良。選がよくないんじゃないかなぁ。 過去に売った自動車の行方を追う「君の住む街で」はすごく好き。 「空漠の記録」目撃者の記憶の曖昧さは目新しいネタではないけど、なんとも曰く言いがたい。 「時計のある広場」も、偶然に入った写真展で妻が写った写真を見たのがきっかけに始まる物語というのが面白い。こういうのはすごく好み。 2021/07/16

しま

2
加納さんの名前に引かれて、どういう本か知らずに購入。不思議な感触のお話が六編収録されています。2021/06/20

ねぎまぐろ

1
★★★2025/05/10

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