出版社内容情報
秘められた決意。交錯する思惑。束の間の旅の地として、あるいは終の住処を求め、日本を飛び出した者たち。遠い異国の地で繰り広げられる壮大な物語の行く末は……? 歴史ある日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリー界が誇る作家六名による、冒険と謀略をテーマにした珠玉作短編集シリーズ第九弾。
内容説明
交錯する思惑。駆け巡る陰謀。ある者は組織の一員としての任務を負って、またある者は降って湧いたような災難に困惑しながら、窮地に追い込まれていく。世界を舞台に繰り広げられる、壮大な物語の行く末は…?歴史ある日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリー界が誇る作家六名による、冒険と国際謀略をテーマにした珠玉作短編集シリーズ第九弾。
著者等紹介
逢坂剛[オウサカゴウ]
1943‐。大手広告代理店勤務中の1980年、オール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。1986年刊の『カディスの赤い星』で直木賞と日本推理作家協会賞を受賞する。百舌シリーズのような警察小説や現代調査研究所所長の岡坂神策シリーズのほか、スペインを舞台にした作品群が特徴的。時代小説にも意欲を見せ、2015年、火付盗賊改の頭領を主人公にした『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞する。2014年、日本ミステリー文学大賞受賞
胡桃沢耕史[クルミザワコウシ]
1925‐1994。1955年、清水正二名義の「壮士再び帰らず」でオール新人杯を受賞して文筆活動に。バイクで放浪した体験をもとに、1977年から胡桃沢耕史名義で海外を舞台とする冒険小説を発表し、1983年に『天山を越えて』で日本推理作家協会賞を、『黒パン俘虜記』で直木賞を受賞する
伴野朗[トモノロウ]
1936‐2004。朝日新聞社に勤務していた1976年、『五十万年の死角』で江戸川乱歩賞を受賞。1984年、東北地方の警察回り新聞記者を主人公にしたハードボイルドタッチの連作『傷ついた野獣』で日本推理作家協会賞を受賞する。朝日新聞上海支局長を務めたこともあり、中国を舞台にした歴史小説も多い。1992年、自作を原作とする映画『落陽』で監督を務めた
中薗英助[ナカゾノエイスケ]
1920‐2002。戦前は中国大陸で新聞記者を。1950年、「近代文学」に「烙印」を発表して作家生活へ。1981年、評論書の『闇のカーニバル』で日本推理作家協会賞を受賞。1992年に『北京飯店旧館にて』で読売文学賞を、1995年に『鳥居龍蔵伝』で大佛次郎賞を受賞した
桧山良昭[ヒヤマヨシアキ]
1943‐。1976年、ノンフィクション『SAナチス突撃隊』を刊行。ソビエト連邦・内務人民委員部の幹部だったゲンリフ・リュシコフの亡命事件を題材とする『スターリン暗殺計画』で、1979年に日本推理作家協会賞を受賞する。謀略小説の一方、架空戦史ものも多数刊行
船戸与一[フナドヨイチ]
1944‐2015。早稲田大学在学中は探検部に所属。1975年、豊浦志朗明義で評論『硬派と宿命-はぐれた狼たちの伝説』を刊行。1979年の『非合法員』で作家デビューすると、海外を舞台にしたダイナミックな冒険小説で読者を魅了した。1985年、『山猫の夏』で吉川英治文学新人賞を受賞。1989年には南米が舞台の『伝説なき地』で日本推理作家協会賞を受賞する。さらに、『砂のクロニクル』で山本周五郎賞、『虹の谷の五月』で直木賞、そして2015年に日本ミステリー文学大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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