双葉文庫 日本推理作家協会賞受賞作家傑作短編集 2
雪国にて 北海道・東北編―日本推理作家協会賞受賞作家傑作短編集〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575658941
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

小池真理子、森村誠一、水谷準、松本清張、日下圭介、高橋克彦。日本推理作家協会で主催する「日本推理作家協会賞」を受賞した作家たちの傑作短編を集めた新シリーズ第二弾。雪の降る街を舞台に繰り広げられる珠玉のミステリーを6編収録。

内容説明

札幌に単身赴任した夫と、東京で働く妻、離れて暮らす夫婦に忍びよる危機と、芽生える殺意(「悪者は誰?」)。江別市のマンションで発見された女性の死体、犯人探しの鍵はサケの持つ習性にあった(「遡死水系」)など、歴史ある日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリー界が誇る作家六名による、北海道・東北を舞台にした珠玉作短編集シリーズ第二弾。

著者等紹介

日下圭介[クサカケイスケ]
1940‐2006。朝日新聞の整理部記者だった1975年、『蝶たちは今…』で江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。1982年に「木に登る犬」と「鴬を呼ぶ少年」で日本推理作家協会賞を受賞したように、動植物を生かした短編ミステリーが特徴的である。一方で、歴史に材を取った長編も多い

小池真理子[コイケマリコ]
1952‐。1985年、短編集『第三水曜日の情事』を刊行。1989年、短編「妻の女友達」で日本推理作家協会賞を受賞。1996年に直木賞を受賞した『恋』以後は恋愛小説がメインとなり、『欲望』で島清恋愛文学賞、『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞する

高橋克彦[タカハシカツヒコ]
1947‐。1983年、『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞。やはり浮世絵がテーマの『北斎殺人事件』で、1987年に日本推理作家協会賞を受賞した。壮大なスケールの伝奇SF『総門谷』で吉川英治文学新人賞を、ホラー短編集『緋い記憶』で直木賞を受賞したように、作風は幅広く、東北を舞台にした歴史小説『火怨』では吉川英治文学賞を受賞している。2012年には日本ミステリー文学大賞も

松本清張[マツモトセイチョウ]
1909‐92。1951年、「週刊朝日」の懸賞小説に「西郷札」で入選。1953年には「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞し、時代・歴史小説を多数発表。短編集『顔』で1957年に日本探偵作家クラブ賞を受賞し、翌年に『点と線』と『眼の壁』がベストセラーになると、精力的に作品を発表して、ミステリー界に新風をもたらした。日本推理作家協会の理事長や会長も務める。小説以外に古代史関係やノンフィクションも多く、その作品世界は質量ともに圧倒的

水谷準[ミズタニジュン]
1904‐2001。1922年、「好敵手」が「新青年」の懸賞小説に1等入選。早稲田大学在学中からその「新青年」の編集を手伝い、1929年からは長く編集長を務めた。一方で、怪奇幻想小説、あるいはユーモアものと、短編中心の創作活動を続けた。戦後は作家専業となり、1952年に短編「ある決闘」で探偵作家クラブ賞を受賞する。フランスミステリーの翻訳も手掛け、ゴルフ関係の著書も多い

森村誠一[モリムラセイイチ]
1969年「高層の死角」で江戸川乱歩賞を受賞。1973年「腐蝕の構造:で日本推理作家協会賞を受賞。1976年刊の「人間の証明」が映画化もあいまって大ベストセラーに。「忠臣蔵」など時代・歴史小説も多く、2011年には「悪道」で吉川英治文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

112
このシリーズ2巻目です。6人の作家の作品が収められていて東北・北海道が舞台となっています。時代はそれぞれに異なっていて戦時中のものもあったりします。松本清張や高橋克彦の作品が印象に残りました。とくに高橋のものは再読なのですが、なんど読んでも印象に残ります。2017/06/28

HANA

49
地方別ミステリアンソリジー二冊目。東北は好きで何度か旅行に行ったこともあるため、期待して読む。どちらかというと地方色豊かだったのは北海道の方で、東北は東北という地がなくても成立するような話が多かったようなのは残念。地方色という点でいうと森村誠一が一番かな。その地方でないと成立しないような解決法は見事というか何というか。遠距離を上手に使った小池真理子も面白く読めた。東北勢は松本清張が土地を上手く使っていたが、残りの二人は場面が東北というだけなのでちょっと残念。ミステリ的に見たら存分に面白い出来なんだけど。2015/07/09

KEI

9
『日本推理作家協会賞』受賞作家6人による、北海道・東北をテーマにした短編集。たまたま北海道旅行のお供にと探していて見つけた作品。前3作品が北海道をテーマにしていたので、行きの飛行機で、いい感じで楽しめた(^^) クラシカルな作品は、安心して読めて、旅のお供には最適だ!!2015/07/21

ひまわり

6
小池真理子さんの『悪者は誰?』は読んでいてドキドキしました。高橋克彦さんの『卒業写真』好きです。2016/08/23

へいがぁ

3
もう少し北国らしい作品を読みたいと思いました。一時期住んでいたこともありますが、郷愁を覚えた短編はありませんでした。ラストの「味」は好みでした。2015/07/09

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