双葉文庫
本格ミステリの現在〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 262p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784575658910
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0195

内容説明

ますます多様化していった1990年代の日本のミステリ界において、本格ミステリはどのような姿を見せていたのか。気鋭の評論家による鮮やかな作家論が、それを解き明かしていく。下巻では、宮部みゆき、我孫子武丸、北村薫、山口雅也、麻耶雄嵩、井上夢人、二階堂黎人、京極夏彦と、個性的な作品で新たな地平を開いた8人が論じられる。

目次

宮部みゆき論―語りと灯(涛岡寿子)
我孫子武丸論―メタ・ヒューマニズム序説(夏来健次)
北村薫論―可憐なる巫女たちの物語(加納朋子)
山口雅也論―パンキー・ファントムに柩はいらない(有栖川有栖)
麻耶雄嵩論―形式の大破局(佳多山大地)
井上夢人論―意識・身体・小説・現実(田中博)
二階堂黎人論―怪人のいる風景(鷹城宏)
京極夏彦論―フロイトの「古井戸」(武田信明)

著者等紹介

笠井潔[カサイキヨシ]
東京都生まれ。1979年、『バイバイ、エンジェル』で小説家デビュー。2003年、『オイディプス症候群』で本格ミステリ大賞を。伝奇小説やSFも。評論家・思想家としての著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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hanchyan@自己ベスト更新

16
各論とも読んでてとてもスリリング。二階堂黎人論なんて国立駅前の地図載ってるし(笑)これホントに評論か!?って思わせといてホントに評論なのが面白い。宮部みゆき論・我孫子猛丸論・そして麻耶雄嵩論・・・陸続と蒙を啓かれる。自分の裡に無かったものの観方を示されるのは楽しいなあ。有栖川先生の筆による山口雅也論とかものすごく得した気がしたぞ♪一番興味深く読んだのは井上夢人論。こんにちではコレって、本格を含む小説のみならず“テクスト”全般に有効な視点だなあと膝を打ったが、ひょっとすると若い発信者には常識なのかもしれん。2015/05/21

enmys07

1
上下巻やっと読み終えた。新本格派前後の作家さんの各論を面白く読ませていただいた。こんなところまで深く読み込めるとさらに面白くミステリを読めるのだろう。2014/09/19

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