内容説明
殺されたのは中学三年の貫井直之、息子の同級生だった。作家の近内は、昨晩帰宅しなかった我が子が気になり、学校を訪ねる。そこで知ったのは秘密めいた「チョコレートゲーム」だった。いったい今、学校で何が起こっているのか?その原因がわからぬまま、新たな殺人事件が起こる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はんみみ
14
10年以上前に読みかけて挫折した本。リベンジ。昔は時代錯誤感が辛くって読めなかったけど、今ならそんな時代もあったね、と読めた。2015/05/07
ソルト佐藤
10
講談社の版ではなく、こちらで(笑 内容は面白い! 岡嶋二人なので○○ネタなのだろうなと思いつつも、細かな伏線に気づかなかったり、ミスディレクションされたり。とくに、「すべてジャックのせいだ」のキーワードの使い方がすばらしい。フーダニットやホワイダニットというより、何がおこっているか? のホワットダニットになっていて、とても現代的。あと、岡嶋二人のラストの方は、だいたいは世俗的な感じの動機だったりして、なんだかという感もあるけれど、今回は少年犯罪も絡まり、もの悲しく、それでいて、清涼感もあったりとよい感じ。2019/07/05
竜
4
昭和後期の作品。この頃の中学は既に大人顔負けの金がらみの犯罪の舞台としてリアリティがあったんですね。 寒々しい事件だけど、父親の執念に一気読み。2014/10/04
虎ノ介
2
面白かった。チョコレートゲーム実際にありそうで怖い…2016/11/13