出版社内容情報
普通の女性がひとりで生きていくのは難しい? 探していたロールモデルは、すぐ隣にいるどこにでもいそうな「おばさん」だった。
三十三歳、結婚の予定なし仕事にやりがいなし、他人と比べていつも落ち込む人生迷子中の響は、社内で「いつも怒っている」庶務のおばさん社員とおにぎり屋で偶然会ったことがきっかけで、毎日がすこしずつ変化していく。世代を超えた絆は生き方のヒントを与えてくれて……。
双葉社文芸総合サイト「COLORFUL」で連載中、もっとも読まれた作品が書籍化!
【目次】
内容説明
三十三歳、パートナーはいるがモラハラ気味で結婚の予定なし、仕事にやりがいなし、特に語るべき目標もない。人生迷子中の響は社内で恐れられている“庶務のおばちゃん”こと桜子が気になっている。必要以上の業務はしないが、ランチにおにぎりを頬張る姿があまりに幸せそうなのだ。ある夜、響はあこがれの桜子と急接近する。世代を超えた絆は響の毎日に彩りを加えてくれたが、人生も友情も一筋縄ではいかなくて…。
著者等紹介
南綾子[ミナミアヤコ]
1981年愛知県生まれ。2005年「夏がおわる」で第4回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
141
『一人で生きるって悪くない』桜子さんも若いころ先輩に言われていたんですね。そして今、響に言うのだ。「自分で考えて、自分で決めなさい。自分の足で歩いて、わたしの背中を追いなさい。」あぁ、そうだね。誰かの所為になんか出来ないよね。自分の人生だものータイトルに惹かれて楽しく読んだ。いつか響も誰かに言うのかな?その頃は言わなくても生きやすい社会になってると良いな。庶務のおばちゃんの会話に懐かしさが半端なかった。私はとっくにおばちゃんを過ぎて・・(汗)2026/02/27
ネギっ子gen
87
【しんどいことはしたくない。ただ、楽しく生きていたいって思ってたら、ここに辿りついた】モラハラ気味の男と同棲している人生迷子中の響33歳は、社内で恐れられている“庶務のおばちゃん”こと桜子が気になって――。桜子の仲間である人生の先達は宣う。「女の人生はね、50も半ばを過ぎてからが本番なの。更年期も終わって、自分をしばりつけるものはもはや何もない。でもそのときにね、金、健康、友達、この3つがないといろいろ半減だから。この3つの確保だけは、今のうちからがんばるべし/それで言えば、桜子さんはいい見本だよ」と。⇒2026/06/08
mike
75
タイトルと表紙から明るい笑える話かと思ってたけど違ってた。33歳の響。同棲中の彼はモラハラ男。かつての友人は仕事で成功したり或いは家庭を持っていたりで響はどの話にも入っていけない。そんな彼女の目に止まったのはいつも幸せそうにおにぎりを頬張る独身の桜子。私もあんなふうに気楽に生きたいと憧れるのだが…楽しそうに見えても人生には人には言えない紆余曲折があるのだ。登場する男と会社同僚にろくな奴がいなかった。ストーリーは好きだけど女性のお喋りの様に話題があちこちに飛んだり横槍が入ったりでちょっと読みにくかった。2026/10/10
Karl Heintz Schneider
58
次々と結婚してゆく友人たちを横目に同棲中のモラハラ彼氏との未来に希望が持てない33歳の響。彼女には社内に気になる人がいる、50代の女性。なんでいつもあんなに楽しそうなんだろう、いいなあ。ある日偶然入ったおにぎり屋で彼女たちと遭遇しいつしか人生の師匠として行動を共にするように。おばさん検定三箇条①お互いの人生の詮索はしない②おすそ分けが生きがい③健康第一。このタイトルを初めて見た時エッセイかと思った。南綾子さんは初読みの作家さん。読みやすくて気取りのない文章にすぐに引き込まれた。次はエッセイも読んでみたい。2026/09/18
えんちゃん
55
南さんの文章、好きだなあ。真面目な悩みでもちょっとふざけた感じが良い。庶務のおばちゃんに憧れる30代独身会社員女性の物語。実際のおばさんではなくこれからおばさんになる世代におすすめ。もしもこれから仕事がぱっとしなくても、誰かを選べなかったり誰からも選ばれなかったとしても、充分に幸せな生き方はあるよって。もちろん良い仕事やパートナーに恵まれたらそれに越したことはないから、独りで生きるひとつの選択肢としてね。そのためには「お金・健康・友達」が不可欠ってことを楽しく教えてくれる物語でした。2026/06/29




