出版社内容情報
闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった──史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作が合本版で登場!
【目次】
内容説明
神奈川県警がその威信を懸けて解決に導いた「バッドマン事件」から半年、特別捜査官の巻島史彦は、刑事特別捜査隊を指揮し、特殊詐欺集団の摘発に乗り出していた。そんな中、振り込め詐欺グループに属していた砂山知樹は、指南役の天才詐欺師・淡野からこれまで日本の犯罪史上に類を見ない新たな誘拐計画を持ちかけられる。その驚愕の手口とは―!?比類なき警察小説「犯人に告ぐ」シリーズ第2弾、文庫合本版にて再登場!
著者等紹介
雫井脩介[シズクイシュウスケ]
1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年に第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』でデビュー。04年に刊行された『犯人に告ぐ』は同年の「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝き、さらに翌年第7回大藪春彦賞を受賞。22年に『クロコダイル・ティアーズ』が直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち
4
シリーズ第二作。今回も608ページの大ボリュームだけど最後までサクサク読めるのが雫井先生の腕。振り込め詐欺から「誘拐ビジネス」へ鞍替えし犯罪に手を染める「リップマン」と砂山兄弟。それを追う巻島筆頭の警察。誘拐の標的にされた社長家族。三者三様の視点で描かれヒリヒリする騙し合い、心理戦。ページをめくる手が止まりませんでした。最後、「リップマン」に対し巻島から「震えて眠れ」。シビれるーーーー!2026/01/12
ブランノワール
4
面白かったです2025/09/20
うさぎや
4
2巻。今回の犯人は巧妙すぎる……まさか黒幕には逃げられるとは。2025/09/17
Ryo0809
2
シリーズ第2作。こちらも良く出来た作品だが、正直にいえば前半は間延びした感を禁じ得なかった。前作の記憶があるためか、なかなか本筋に入っていかない展開を、もどかしく感じた。それでも、全体を読み終えたのちには、これも仕掛けの一つと納得した。本筋では、間抜け刑事が再登場し、味のある役目を果たす。最後の投降シーンにも工夫が凝らされて、シリーズは継続することを予告している。エンタメ作品として、よい出来と満足できた。2025/12/24
めがねおじさん
1
シリーズ第2作目。前作で見えない犯人に対して、警察は捜査官をテレビ出演させて劇場型捜査を実施。その事件解決までを最後まで緊迫の展開で読ませてくれた傑作の続編。今回も誘拐事件を扱う点は同じだが、180度変わって犯人側の視点からも物語が進む。当然警察内部の視点も同時進行し、加えて被害者の視点も加わり、物語は濃密に進む。特に犯人側の描き方により重点が置かれており、ついつい犯人側に感情移入して読み進めてしまう。犯罪が成功すればいいとまで思ってしまい、まんまと乗せられた感が強い。ラストも秀逸、次作への橋渡しも完璧。2026/01/08




