出版社内容情報
児童養護施設で暮らす高校生のななみ。「馬鹿にされちゃいけない」という祖母の言葉を胸に、医学部進学を目指し受験勉強に励む日々。ダンス部最後の発表会、初めての彼氏、進学費用のための懸命なアルバイトなど、高校生活を色濃く過ごすなか、ななみが自分の意志で選んだ道とは――。新たな世界へと踏み出す少女の心許なさを掬いとりながら、その前途を温かく照らす感動長編。
内容説明
児童養護施設で暮らす高校生のななみ。「馬鹿にされちゃアいけない」という祖母の言葉を胸に、医学部進学を目指し受験勉強に励む日々を送る。ダンス部最後の発表会、初めての彼氏、進学費用のための懸命なアルバイトなど、高校生活を色濃く過ごすなか、ななみが自分の意志で選びとった道とは―。新たな世界へと踏み出す少女の心許なさを掬いとりながら、その前途を温かく照らす感動長編。
著者等紹介
朝比奈あすか[アサヒナアスカ]
1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を刊行。06年、第49回群像新人文学賞受賞作『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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エドワード
17
ななみには家族がいない。児童福祉施設<寮>で暮らす高校一年生だ。ダンス部に3人の親友がいる。だが、彼女は寮で暮らしていることを、親友のひとり・みえきょんにしか話せていない。色々なことを考える。寮で働く人々、小学生たち、将来のこと。最も不安なのは、18歳までしか寮にいられないことだ。この世界で生きていけるのだろうか?それでも、小学生たちの面倒を見て、くじけず、やけにもならず、大学を目指すななみの前向きな姿がいじらしい。親友たちにもそれぞれのストーリーがある。涙が出るほどがんばり屋のななみの幸せを祈る。2025/07/11
久保政士郎
0
2025.07.08【読了】2025/07/08