出版社内容情報
老人ホームで介護士として働く稲夏陽。理想を抱いて就いたはずの介護職だったが、勤務10年目を前に、現実とのギャップに心を折られそうになっていた。そんなとき、元担当入居者からの手紙をきかっけに、終末医療や看取りの介護を余儀なくされた患者たちの最期の願いを叶える特殊リゾート施設「楽園クロッシング」に転職することに。夏陽は理想の「看送り」を探して成長しながら、介護士としての自分を取り戻していく。自分らしく生きて、死ぬこととは――。心を揺さぶる感動のヒューマンドラマ!
内容説明
老人ホームで介護士として働く稲夏陽。理想を抱いて就いたはずの介護職だったが、勤務十年目にして、現実とのギャップに心が折れそうになっていた。そんなとき、元担当入居者からの手紙をきっかけに、終末医療や看取りの介護を受けざるを得なくなった患者たちの最期の願いを叶える特殊リゾート施設「楽園クロッシング」に転職することに。夏陽は理想の「看送り」を探して成長しながら、介護士としての自分を取り戻していく。自分らしく生きて、死ぬこととは―。心を揺さぶる感動のヒューマンドラマ!
著者等紹介
藤山素心[フジヤマモトミ]
広島県出身。医師。2017年にホビージャパン主催のHJ文庫大賞(現:HJ小説大賞)で金賞を受賞。一般小説から児童書まで幅広く執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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akiᵕ̈
23
旅立つとタイトルにあるように、終末期を迎えた患者さんたちの最後の生き方と、それを見守り手助けをする医療従事者たちとの交流を現役医師が描く。介護士として10年間働いていた職場を辞める時に、以前受け持った入居者さんからの手紙を見て、導かれるように訪れた施設で働くことになった夏陽。そこは、患者さんたちの最後の願いを叶える場所。膝から下を失っていても踊りたいダンサー、小学校に通うのを楽しみにしていた6歳の男の子、親しい人が身近にいない女性と、それぞれが内に秘めた最後の願いが叶い、旅立っていった姿には安堵する。2024/12/03
みぃひ
4
とある有料老人ホームでの勤務に嫌気が差して辞めた主人公が、前勤務地の入居者だった人から受け取った手紙に導かれてたどり着いた正体不明の施設「楽園クロッシング」に勤め、従業員や終末期の入居者と関わっていく作品。個人的に、母が介護福祉士、父が作中の病気で亡くなっていることから、特に重く、その時の情景と重なる部分が多い作品だった。「楽園ー」自体はだいぶフィクションだが、病気の治療内容や最期の瞬間はだいぶリアルで感情が動かされる。そして安楽死のあり方について問われている。人の死の従事者の方々には頭が下がります。2025/05/26
ぷにこ
2
終末医療の、こうありたいと願う究極を描いた作品。夏陽は最後、どちらを選んだのか?2024/11/01
らんちゃん
2
☆☆2024/10/15
純米吟醸
0
現実味が全くないある意味ファンタジー、途中棄権2024/12/24
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