出版社内容情報
大沢在昌の「第一回小説推理新人賞」受賞作が表題作として収録されている「佐久間公シリーズ」最初の短編集。法律事務所の失踪人調査人・佐久間公のもとにボトル1本の報酬で11年前に別れた女を捜してくれという依頼がくるが……。バブル前夜の情景が浮かぶ傑作ハードボイルド小説集。
内容説明
法律事務所の若き失踪人調査人・佐久間公が都会の喧噪にまぎれて姿を消した若者たちを捜す大沢在昌のデビューシリーズ。11年前に別れた女性の行方を捜す「第一回小説推理新人賞」受賞作にしてデビュー短編の「感傷の街角」や有名俳優と恋仲になり消えた日本舞踊家元の娘を追う「フィナーレの破片」、劇場で変死した人気俳優。その死の真相を探る「サンタクロースが見えない」など珠玉の短編7篇を収録。
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年名古屋市生まれ。79年「感傷の街角」で第1回小説推理新人賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coldsurgeon
8
表題作はデビュー作品であり、新人賞受賞作品として読んだ記憶がある。作家になると宣言していた旧友の作品として、丁寧に読んでいた。連作短編集として読んでみると、ハードボイルド小説として練度が上がっていくのが、よくわかる。主人公の名前を誰からとったのかは、あの当時、すぐに分かった。2024/09/09
モーツァルト
3
連作です。 珠玉と言ってもいいほどで、前作よりキャラが立っていたように思います。 探偵には、危険がつきもの。 個人的に、最後の話がとても好き。2024/09/02
ジャスミン
1
新装版佐久間公シリーズの2作目 六本木など街の雰囲気がバブル前の若者の熱気に溢れていて、こんな感じだったなぁと、懐かしみながら読みました。 今回も人探しは、ほろ苦さと共に公を大人にしてくれる。 短編集なのでサクサク読めました。2024/09/21