出版社内容情報
明治十六年(1883年)。葛野を出て実に43年、甚夜はついに行方知れずとなっていた鈴音と対峙することになった。鬼神へと至ろうとする妹との再会は、甚夜だけでなく彼の周りの人々の運命をも大きく変えることになる。人よ、何故刀を振るう――平成までの長い旅路の折り返し地点で、甚夜が出した答えとは。大人気和風ファンタジー巨編、衝撃の第七巻が文庫化!
内容説明
明治十六年(1883年)。葛野を出て実に43年、甚夜はついに行方知れずとなっていた鈴音と対峙することになった。鬼神へと至ろうとする妹との再会は、甚夜だけでなく彼の周りの人々の運命をも大きく変えることになる。人よ、何故刀を振るう―平成までの長い旅路の折り返し地点で、甚夜が出した答えとは。大人気和風ファンタジー巨編、衝撃の第七巻が文庫化!
著者等紹介
中西モトオ[ナカニシモトオ]
WEBで発表していた小説シリーズ『鬼人幻燈抄』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陽ちゃん
10
シリーズ7作目。甚夜がとうとう鈴音と対峙することに。愛娘の野茉莉や腐れ縁の三代目秋津染吾郎といった今の甚夜が大切に思っている存在にまで鈴音=マガツメの手が延びてきていて、特に野茉莉の叫びが切ないです。対峙の結果は表紙絵の寂しげな背中が語っていますが、再開した夜鷹のきぬの心遣いで立ち直った甚夜の行く先に、希望があるよう祈ります。今回は幕間に平成の甚夜くんが登場しなくてちょっと残念でした。2024/04/03
くーすけ
8
シリーズ第7巻。とてもとても辛い巻だった。穏やかで幸せな日々の中で、鈴音のこともどこかで闘わなくても許せるのではないか、と思っていた甚夜。見事に全ての甘い考えを打ち砕かれ、大切なもの、今まで積み上げてきたもの、全てを失った。再会した夜鷹の前で、子どものように泣く甚夜。切ない。ひとつだけ救いがあるとすれば、平吉が全てを忘れないでいてくれること。新たな展開へと話は進む。2024/04/09
あずとも
6
甚夜はついに行方知れずとなっていた鈴音と対峙する。そして甚夜だけでなく周りの人々の運命をも大きく変えることに。表紙が全てを語っていていずれそうなるだろうとは思っていたが切ない。2024/03/20
まうやお
3
結末を知ってから表紙を見ると、感じ方が変わりますね。2025/03/06
てん
3
本当に心苦しい展開と衝撃。読むたびに切ないシリーズだけど、目が離せない。。2024/10/19