出版社内容情報
元都入りした蓮珠と翔央たちは、威首長から謁見を拒まれ仕方なく市場を見て回ることに。そこで蓮珠は、幼少の頃に父が救った行き倒れの威国の旅人・黒熊と再会する。威首長に会えずに困っていることを伝えると、実の娘のように思う蓮珠のためならと協力を約束してもらえたのだが、新たな問題が発生。市場で怪しい取引を目撃してしまった蓮珠は、思いがけず威国の内部抗争に巻き込まれてしまう――!
内容説明
元都入りした蓮珠と翔央たちは、威首長から謁見を拒まれ仕方なく市場を見て回ることに。そこで蓮珠は、幼少の頃に父が救った行き倒れの威国の旅人・黒熊と再会する。威首長に会えずに困っていることを伝えると、実の娘のように思う蓮珠のためならと黒熊は協力を約束してくれる。…しかし、新たな問題が発生。市場で怪しい取引を目撃してしまった蓮珠は、思いがけず威国の内部抗争に巻き込まれてしまう―!大人気中華後宮ファンタジー、一難去ってまた一難の第十一巻!
著者等紹介
天城智尋[アマギチヒロ]
東京都生まれ。『後宮の花は偽りをまとう』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よっち
30
元都入りしたものの、威首長から謁見を拒まれ仕方なく市場を見て回ることにした蓮珠と翔央たち。そこで蓮珠は、幼少の頃に父が救った行き倒れの威国の旅人・黒熊と再会する第11弾。威首長に会えずに困っていることを伝えると、実の娘のように思う蓮珠のためならと協力を約束してくれた黒熊。しかし市場で怪しい取引を目撃してしまい、思いがけず威国の内部抗争に巻き込まれてしまう展開で、官吏としての有能っぷりゆえに蓮珠に思わぬ噂が立ったりもしましたけど、また次の国に行くことになりそうで、平穏に暮らせる日はまだまだ先のようですね…。2024/04/06
はなりん
21
威国に辿り着いた翔央と蓮珠相国一行。宮城の門が閉ざされ街に足止めされ、街も不穏な雰囲気が。蓮珠が幼い頃邑で出会った旅人が威国首長で、助けになってくれると同時に威国の内紛にも巻き込まれていく。相国のトップ4と威国と凌国の軍師まで味方になり内紛は一件落着だけど、最後にまた、不穏な感じで次巻に続く。次巻は凌国でのアレコレかな。2024/05/26
きょん
15
威国到着でほっとしたのもつかの間、贋金騒動や威国内紛に巻き込まれる、相変わらず色々引きの強い蓮珠。文官知識を活用してうまく収めるところは爽快だったけど、凌国の王族側近曹千秋のラストのセリフが不穏。2024/06/30
万論
6
久しぶりに読み応えがあった。このグングンさがいいよね。過去の邑襲撃の件もここに繋がっているのかと、各人の良さが生き生きと仕事したっていう感じで現されているのもいい。このひとが綿密に繋がっている感じ、「友達の友達を辿ると」みたいで面白い。最後にまた暗雲かもと思わせるのが狡い。2024/03/09
あずとも
5
元都入りしたものの威首長に謁見出来ずに困っている時に蓮珠が子供の頃に父が救った行き倒れの威国の旅人・黒熊と再会した事で一気に話が進むと同時に威国の内部抗争に巻き込まれる。蓮珠は子供の頃からトラブル体質だったんだ。無事解決したと思ったらまた別の国。いつになったら平穏に暮らせるんだろう。2024/02/24