出版社内容情報
観測史上二番目の暴風が関東に上陸した夜、冠水した駐車場で車の下に入りこんだ年輩女性が死亡した。行政解剖の結果は「事件性はなし」。だが、救助に出場していた本田消防署上平井出張所に所属する大山雄大は、喪服姿の老人から「何をどうしたって助けられなかった」という言葉を残される。不審を覚えた大山は、謎の言葉の真意を探ろうと老人を追うが、その正体は驚くべきものだった――。大人気消防ミステリー第4弾!
内容説明
観測史上2番目の暴風が関東に上陸した夜、冠水した自宅駐車場で車の下に入りこんだ年輩女性が死亡した。行政解剖の結果は「事件性はなし」。だが、救助に出場していた本田消防署上平井出張所に所属する大山雄大は、喪服の老人から「何をどうしたって助けられなかった」という言葉を残される。不審を覚えた大山は、謎の言葉の真意を探ろうと老人を追うが、その正体は驚くべきものだった―。大人気消防ミステリー第4弾!
著者等紹介
日明恩[タチモリメグミ]
神奈川県生まれ。日本女子大学卒業。2002年『それでも、警官は微笑う』で第25回メフィスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
座敷童
11
日恩さんの作品は久しぶりだったが、特に消防作品はいつ読んでも惹きつけられる。 口ではなんだかんだ言いながら、人の命を、正義を大切にする面々が眩しい。 今の政治家(まともな人も多くいるが)に爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ。2024/02/24
kuchen
6
シリーズ第四弾。今巻は水害での救助活動がメイン。命を救えなかった苦悩があり、また、事件の真相が後味が悪く、辛い内容だった。主人公がぼやきながらも、全力で尽力するのは希望だ。2024/08/04
Hideo Itoh
2
日明恩作品を追いかけるきっかけとなったのが、消防ミステリシリーズ第1弾の「鎮火報」だった。この「濁り水」はシリーズ第4弾ということになる。今回は都市型水害下で起きた不可解な事件と、災害に乗じたリフォーム詐欺犯に挑んでいる。今作も一気読みの面白さだった。でも、人の役に立ちたくて消防士になったわけじゃなく、早く事務職に異動になって定年まで安定した身分でいたいと常に思っているというキャラ設定をくどいくらいに描くのはもういいかなぁ。2024/05/06
高箸やすめ
1
単行本で読んだことを忘れて文庫で再読。意外と覚えてなくて新鮮に読んでしまった。2024/06/05
ドロンジョ935
1
久々の消防ミステリー第4弾。今回もやる気がないはずなのになぜかいつも事件に巻き込まれに行って、大暴れしてしまう自覚なし熱血漢の主人公が、今回は災害後のリフォーム詐欺を親友の裕二と守とともに追う。守って車買っちゃうって、すごすぎ…。2024/02/25