出版社内容情報
婚約者の一花が病気でこの世を去った――。哀しみにうちひしがれる僕に一通の手紙が届く。送り主は亡き恋人。そこに記してあったのは、「謎解き」だった。彼女から出される謎を解いていくたびに、明かされていく恋人の想い。喪失と再生。「誰かを愛するということ」の大切さが胸にささる、涙なしでは読めない恋愛ミステリー。
内容説明
婚約者の一花が病気でこの世を去った―。哀しみにうちひしがれる僕に一通の手紙が届く。送り主は亡き恋人。そこに記してあったのは、「謎解き」だった。彼女から出される謎を解いていくたびに、明かされていく恋人の想い。喪失と再生。「誰かを愛するということ」の大切さが胸にささる、涙なしでは読めない恋愛ミステリー。第6回「双葉文庫ルーキー大賞」受賞作。
著者等紹介
伴田音[ハンダオト]
1993年生まれ。神奈川県出身。別名義でラノベ文芸の作品を複数刊行している。第6回双葉文庫ルーキー大賞を本作で受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
230
結婚を間近に控えた二人、博人と一花の恋愛は不幸にも彼女の病による死で引き裂かれてしまう。だが彼女は彼が悲しみに沈んで続く人生を暗く生きる事を予想し生前に彼に伝えるミステリ仕立ての謎解きの愛のメッセージを用意していた。二人の歩んだ思い出をヒントに博人が辿る心の旅路。どうか永遠に私のことを忘れないでね、でも・・・。複雑なミステリでどんでん返しも仕掛けられた最後の真実に心を揺さぶられました。やり方には賛否あろうかと思いますがドラマチックな愛の物語です。ぜひ多くの方に読んで頂きたいですね。#NetGalleyJP2024/04/03
麦ちゃんの下僕
104
オーディオブック+文庫本。婚約者・保坂一花が病死し、抜け殻状態のまま日々を過ごしていた桐山博人の元へ、一花からの手紙が届く。ミステリー好きだった彼女は、そういう状況を見越して博人に“謎解き”の旅をさせようと仕組んでいたのである。“謎解き”に託された一花からのメッセージとは…!?/僕の予想通りの結末になったので読後感は良かったんですが…僕も読んだ同系統の『君の膵臓をたべたい』『余命10年』などに比べると物足りなさを感じました。1ヵ所泣きそうになったセリフはありますが、やはり“号泣必至”は言い過ぎだなぁ~と。2025/04/04
菅原孝標女@ナイスありがとうございます
50
本屋さんで派手に宣伝されていたので気になって買ってしまった。死んだ恋人が遺したメッセージを辿っていく話。なんというか、壮大でありえなくて、でも優しい物語だった。こんなにも愛されていたんだと感じられるのは幸せだろうな。2024/07/28
よっち
39
病気で婚約者の一花を失ってしまい、哀しみにうちひしがれる桐山博人。何もかもやる気を失ってしまった彼のもとに、送り主が亡き恋人の一通の手紙が届く物語。一花の手紙に記してあった謎に触れ、彼女と一緒に通った熱帯魚店の店員・円谷も巻き込み、初めて彼女が読んだ古典ミステリ、写真に写った猫、川や森や池にあるもの、丸の数など、出題された謎を解いていくたびに、明かされていく恋人の想い。周囲の助けも借りながら用意されていた彼女の仕掛けに触れて、少しずつらしさを取り戻していった博人の背中を押すその優しさが印象的な物語でした。2024/01/09
オセロ
32
タイトルから内容はお察しでしたが面白かったですね。 婚約者が結婚前に亡くなるのは勘弁願いたいですが、こんなに愛されたら幸せだろうな…2024/02/04
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