出版社内容情報
どんな犯罪にも「起源」があります。「殺人」は人間にとって最大の禁忌ではないでしょうか。最初の事件は、20万年前の原始人によるものでした。動機は「怒り」です。信じていた仲間に失望し……大きな棍棒で仲間を殺しちゃったんです。太古の昔、この原始人にいったい何かあったんでしょうか――。本篇ではこうした「人類最初の犯罪」の?末の数々をお話しします。殺人、詐欺、盗聴、誘拐、密室殺人……様々な犯罪の起源を描いた驚きの五篇を収録。圧巻のデビュー作、待望の文庫化!
内容説明
どんな犯罪にも「起源」があり、殺人は人間にとって最大の禁忌だ。最初の事件の犯人は20万年前の原始人で、動機は怒りだった。信じていた仲間に失望し、棍棒で仲間を殺してしまう。太古の昔にどんな人間ドラマがあったのか―(表題作「人類最初の殺人」)。誰も知らなかった「人類最初の犯罪」の顛末に国立歴史科学博物館の鵜飼半次郎が独自の理論と手法で迫る。そのほか、「詐欺」「盗聴」「誘拐」「密室殺人」を収録した連作短編集。
著者等紹介
上田未来[ウエダミライ]
1971年山口県生まれ。関西外国語大学卒。2019年「濡れ衣」で第41回小説推理新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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昼寝ねこ
104
人類最初の殺人・詐欺・盗聴・誘拐・密室殺人と、なかなか興味深いレアな題材を集めた短編集。豊かな発想力と想像力で書いている。帯に「タイムスリップミステリー」とあるが、それほどガチのSFではないし、ガチのミステリーでもない。ラジオドラマのスタイルをとっていてライトな感じなので、YouTubeやポッドキャストの歴史ミステリーチャンネルに近いかもしれない。藤原鎌足や中大兄皇子が出てくる「人物最初の盗聴」と、卑弥呼(ヒミコ)が活躍する「人類最初の密室殺人」が面白かった。2024/12/03
barcarola
8
古代、それも舞台となる場所もバラバラの物語をラジオドラマの形態をとることで読みやすくしている。面白かったのは表題作「人類最初の殺人」。ところで、鵜飼さんも謎である。2024/07/14
きゅうくつ
7
誘拐と密室殺人が好み。2025/01/04
ドットジェピー
6
面白かったです2023/12/14
にゃう𓃠
2
短編集なんですが、どれも本当にありそうなお話ばかり。まるでその時代をのぞき見した気分です。実は……ホントだったりして……2025/01/06
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