双葉文庫<br> アウターQ―弱小Webマガジンの事件簿

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双葉文庫
アウターQ―弱小Webマガジンの事件簿

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  • サイズ 文庫判/ページ数 344p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575526691
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

癖者揃いの娯楽系ウェブマガジン『アウターQ』編集部。新人ライター湾沢陸男は、小学生の頃によく遊んだ公園の落書きを調査することに。最後に<露死獣>と書かれた意味不明なその落書きを、当時の子供たちは<露死獣の呪文>と呼び、解読しようと夢中になった。取材を進めるうち、湾沢は「二十歳までこの呪文を覚えていると<露死獣>に殺される」との説を唱えた旧友が亡くなっていたことを知り……。何重にも張り巡らされた呪文の謎が時を経て今、解き明かされる「笑う露死獣」を含む全七編を収録した傑作ミステリー連作短編集。

内容説明

癖者揃いの娯楽系ウェブマガジン『アウターQ』編集部。新人ライター湾沢陸男は、小学生の頃によく遊んだ公園の落書きを調査することに。最後に“露死獣”と書かれた意味不明なその落書きを、当時の子供たちは“露死獣の呪文”と呼び、解読しようと夢中になった。取材を進めるうち、湾沢は「二十歳までこの呪文を覚えていると“露死獣”に殺される」との説を唱えた旧友が亡くなっていたことを知り…。何重にも張り巡らされた呪文の謎が時を経て今、解き明かされる「笑う露死獣」を含む全七編を収録した傑作ミステリー連作短編集。

著者等紹介

澤村伊智[サワムライチ]
1979年大阪府生まれ。2015年「ぼぎわん」(刊行時『ぼぎわんが、来る』に改題)で第22回日本ホラー小説大賞“大賞”を受賞し、デビュー。同作は『来る』のタイトルで映画化され話題に。17年『ずうのめ人形』が第30回山本周五郎賞候補に。19年「学校は死の匂い」で第72回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。20年『ファミリーランド』で第19回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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KAZOO

122
澤村さんの今までのホラーとはまるっきり異なる感じを受けました。あるウェブマガジンが様々な情報を集めていてそれについての詳細を探っていくことを依頼された記者が様々な事件に巻き込まれるということになります。7つの話があり、登場する人物も奇妙な人が多いのですが、最後にそこが明らかにもなります。最近の若い人向きな感じですが、私はやはり従来のシリーズの方が好みです。2024/07/13

えみ

62
あー、これはアレだ。アレを起こしてアレして、そして落ち着くところがアレだったのか…。まさかこんな結末になろうとは誰が予想できた?最初はちょっとザラっとしたミステリィ要素を含んだお仕事小説なのかと思ったら、最後にドカンと大きな爆弾落されてやっと連作短編の全ての章にもっともっと深い意味があったことに気付く。アレが…そうかアレだったのか。と軽いショックを受ける。これは弱点だ、人の弱点と盲点を突いた「無自覚の凶行」そして「自覚ある復讐」の成れの果て。一夜にして人の人生を変えることができる怖さがヒタヒタと迫りくる。2023/09/03

sin

60
(仮)スマホを操作しながら歩いていたらいきなり足をかけられて転ばされてしまったみたいな?…怪奇が絡むか絡まないのか微妙な匙加減でみせるコージーミステリーだと作者に乗せられてこっち側で楽しんでいたらあっち側に放り出されてしまったような…これは確かにミステリーだ、それも厭ミス?物語に共通する問いかけはマス・メディアの是非だったのだろうか?煽るマスコミ、乗る民衆、どちらにも共通するのは無責任の一言で、自己満足の憶測や欲求不満の解消の為の野次馬達が群がって気まぐれに他人を口撃する。人間の弱さの物語だろうか?2024/03/19

Kanonlicht

49
webマガジンのライターを主人公に、取材の形で巷の謎の数々を解き明かしていく連作短編集。語り口はあくまでライトだけど、内容がオカルトめいていたり、多分にイヤミス要素が含まれるのはこの著者ならでは。各話それほど長くなく、それぞれ違った趣向が凝らされているので、一気に読める。やや力技的な展開もあるので、漫画やアニメにするとちょうどよさそうだと思ったら、やっぱりweb漫画化されてた。2024/02/01

うまる

44
1話目から、興味を惹く謎と、知らなければよかったと思うイヤな真相で面白いです。無名ライターの職業ものとしても読み所があるし、変わった先輩との会話も楽しい。アレってなんやねんとつっこむこと数知れず。そんな風に気分良く読んでいる時点で、もう罠にはまっていたのですね…。毎度ある描写があったから、伏線に違いないと思いましたが、予想だにしない最終話でした。誰でも気軽に発信できて、嘘情報もガンガン受信する現代。知らず知らず加害者になる可能性と、信憑性よりインパクトのメディアに、情報の怖さを感じつつ読了。2023/09/29

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