出版社内容情報
娘を殺されながらも極刑を望まなかった半田龍樹は、妻とも別れ、小さな居酒屋を始めた。一見、平穏に流れる日々――。だが、常連客は知らなかった。龍樹の陰の”制裁”を。卑劣な罪を犯しながらも逃げおおせた者を執拗に追跡し、淡々と運命の引き金を引いていく龍樹。黒い血に塗れた両の手は、やがて思いがけない事態を引き寄せてしまう。衝撃ミステリー『いっそこの手で殺せたら』で話題の著者デビュー作、待望の文庫化。!
内容説明
愛娘を殺されながらも極刑を望まなかった半田龍樹は、妻とも別れ、小さな居酒屋を始めた。一見、平穏に流れる日々―。だが、常連客は知らなかった。龍樹の陰の“制裁”を。卑劣な罪を犯しながらも逃げおおせた者を執拗に追跡し、淡々と運命の引き金を引いていく龍樹。黒い血に塗れた両の手は、やがて思いがけない事態を引き寄せてしまう。猛毒ミステリー『いっそこの手で殺せたら』で大注目の新進作家、衝撃のデビュー作。
著者等紹介
小倉日向[オグラヒナタ]
1964年、新潟県生まれ。上越教育大学大学院修了。地元での公務員生活を経て、2020年、『極刑』(双葉社)にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ココロココ
12
普段行かない本屋に行った時に気になって購入。読んでいて苦しくなった。こういうのを『目には目を歯には歯を』というのかしら。ラストには納得できなかった。帯は盛りすぎかも。2023/02/26
ロロノア・ゾロ
10
一言『重く考えさせられる小説』最愛の娘を殺害された父は極刑を望まなかった。娘を殺害した男と刑務所で面会する父の目的は?そして、父の本当の姿、それは犯罪を犯し、逃げ続ける者達に制裁を加える姿だった。/大切な人を殺害された男が、復讐ではないが罪を犯した者に制裁を加えるような小説はあるが、これが作者のデビュー作と聞くと驚く。法律で正当に裁かれない、法をかい潜って逃れる者もいる。この世は平等ではないとわかっていても被害者の気持ちを思うとやるせない。この手の話は非常に重く、読後感もスッキリしないが考えさせられた。2023/03/11
FUKUIKE
7
★★★★☆ 初めての作家さん。読んでいる時も読み終わった後も空気が重く感じられた。考えさせられる作品だった。2023/07/29
古山 雅一
4
復讐ものは気持ちも入って一気読みしてしまいます! 文章も読みやすく、スッとはいってきました。 また読んでみたい作家さんです。
水さん
3
反省ない犯罪者に制裁を下すのは、ヒーロー映画なら当然だが、身近に置き換えたら異様でした。2023/04/29