出版社内容情報
水晶妃・灰麗、沈黙を破り百花輪の儀に参戦! 突然の出来事に戸惑う來梨たちを前に、かつて溥天廟の巫女であった灰麗は「これから華信国に降りかかる災いについて、五つの予知を視る。そして五つ目の災いにより、この国は滅ぶ」と託宣を告げる。明羽と來梨は予知に隠された秘密を暴き、灰麗の企みを阻止できるのか!? 絢爛豪華な中華後宮譚、波瀾の第四巻!
内容説明
水晶妃・灰麗、沈黙を破り百花輪の儀に参戦!突然の出来事に戸惑う來梨たち貴妃を前に、かつて溥天廟の巫女であった灰麗は「これから華信国に降りかかる災いについて五つの予知を視る。そして五つ目の災いにより、この国は滅ぶ」と託宣を告げる。さらにそれを防ぐ唯一の方法は、灰麗が百花皇妃になることだという。その言葉通り、灰麗の予知は次々に現実となっていく。明羽と來梨は予知に隠された秘密を暴き、灰麗の企みを阻止できるのか!?物語はいよいよ佳境へ。絢爛豪華な中華後宮譚、波瀾の第四巻!
著者等紹介
瀬那和章[セナカズアキ]
兵庫県生まれ。2007年、第14回電撃小説大賞“銀賞”を受賞し、『under異界ノスタルジア』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
78
とてもマイナーだけど、とても印象に残っている歴史小説があって。土佐の国柱。あの本を思い出しました。忠義の士として、主君のために死ぬのではなく、ものすごい汚名を着ながら、主君のために最善となることをして死ぬお話なのです。2023/07/30
あっか
55
新刊、シリーズ第4弾。一花、落つ。すごい闘いだ…この物語は迫力があるなー!スケールが段々大きくなってきた百花輪の儀、そして各々の貴妃の戦略策略謀略が手に汗握る。それぞれの強みが全然違うので見応えがあり過ぎる。灰麗、天下無双。やってることは本当に人道に悖っていてえげつないんだけど、世で実際に強い人はこういう感じなんだろうな…と思わされた。主役は貴妃達なのに主人公・明羽の活躍も霞んでいなくて、そのバランスが凄い。百花輪の儀、そして李鸚との仲の進展、続刊も楽しみがいっぱいです。次巻は戦争突入かなあ…2022/09/18
いわし
49
おいおいおい、ちょっと待ってよ。待ってくれよ!女心がわかりすぎる作家、瀬那和章の贈る後宮ファンタジー第4巻では、男キャラ・李鴎の健気さに心奪われる。こんなんニヤニヤしちゃうって!本筋では、存在感を一気に増した水晶妃・灰麗の不吉な予知が何かをもたらす。ついには2人目の候補者が落花し、三つ巴で突入する最終巻が楽しみでならない。内外からの勢力争いがますます激しくなった今、皇妃として成長した来梨は、恋の行方が気になる明羽は、どんな活躍を見せてくれるのか。あとはもう見守るだけだが、翡翠妃・玉蘭だけはほんと嫌い!2023/05/26
坂城 弥生
42
次巻あたりラストなのかな? 沈黙を守っていた水晶妃が本気を出してきたら凄かった…2022/12/13
kagetrasama-aoi(葵・橘)
41
「後宮の百花輪」第四巻。今まで鳴りを潜めていた、水晶宮の灰麗が百花輪に参戦しました。宗教(占い)をこんな風に使うなんて狡いですよね!でもその参戦の動機が乙女チックなので、思わず微苦笑です。明羽と小夏のコンビがとっても好きだったので、あの結果は悲しいです。でももう一つの楽しみである明羽の恋愛は順調のようで嬉しい限りです😊簪のエピソードは仄仄します。灰麗の最後の占い、どうなるんでしょう?次巻で完結、楽しみに読みます。2024/04/04