出版社内容情報
宮古島のゲストハウス「ゆいまーる」のひとり娘、小学5年生の海香は絵を描くことが大好きで、将来は東京の美術大学に入りたいと思っていた。そんなある日、父親の勇吾が宣言した。「俺はユーチューバーになる!」 宮古島の自然とゲストハウスに集う人々を通じて描く家族小説。
内容説明
宮古島のゲストハウス「ゆいまーる」のひとり娘、小学5年生の海香は絵を描くことが大好きで、将来は東京の美術大学に入りたいと思っていた。楽しく毎日を送っていたが、父親の勇吾が突如「俺はユーチューバーになる!」と宣言した―。宮古島の自然とゲストハウスに集う人々を通じて描く、涙なしでは読めない家族小説。
著者等紹介
浜口倫太郎[ハマグチリンタロウ]
1979年奈良県生まれ。放送作家を経て、2011年『アゲイン』で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shoji
38
宮古島を舞台にした家族小説です。宮古島でゲストハウスを経営する勇吾、その娘の海香、ゲストハウスに働く仲間たちの心温まるお話です。勇吾はある日「ユーチューバーになる!」と宣言します。勇吾は有言実行、奮闘します。そしてバズります。バズるまではハチャメチャな展開。バズってからは心温まる展開が待っています。ホロリとくる、いいお話でした。2022/07/19
三代目けんこと
35
まさか泣かされるとは思わんかったさあ。2022/08/14
よっち
32
絵を描くことが大好きな宮古島のゲストハウス「ゆいまーる」に暮らす小学五年生・海香。東京の美術大学で学ぶことを夢見る彼女の父親・勇吾が突然ユーチューバーになることを宣言する物語。破天荒な勇吾の思い付きで徐々に変わってゆく海香の日常。十二年前に東京で芸人としてあがいていた勇吾が見た夢。有名ユーチューバーの仲間入りを果たしても、さらに過激化してゆく勇吾の顛末はあれでしたけど、理解に苦しむその行動にもちゃんと理由があったんですね…たびたび衝突しながらも、揺るぎない親子の絆が見せてくれた結末はなかなか良かったです。2022/07/16
ミヤビ
19
宮古島のゲストハウス「ゆいまーる」の一人娘・海香。ある日父親の勇吾が「俺はユーチューバーになる!」と宣言した。 ユーチューバーという職が小説に出てくる時代なのか。本島にはない沖縄ならではの仲間との絆の強さを感じられた。方言や宮古島の海、食べ物の描写はずるい。娘をYouTubeに出演させる勇吾や、子どもを捨て家を出る親友の妻にはモヤッとした。子どもを大事にしてあげてと言いたくなる。だけど、ユーチューバーという職を通して家族のありかたを問う話は新鮮だった。2022/09/21
響月
18
初読み作家さん₍ᐢ.ˬ.ᐢ₎ ユーチューバーって単語で軽いノリで読みましたが 最後ボロ泣きでした(´;ω;`) とても良かったです!!2023/06/03
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- 和書
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