出版社内容情報
ある宗教の過激派は世界革命のため、東京オリンピックの開会式に出席する日本の総理大臣や世界各国のVIP殺害を画策し、一人のスナイパーを雇う。
スナイパーは数々の要人暗殺に関わったとされるが正体は不明。そんなある日、警視庁にオリンピックの開催中止を求めるメールが入る。メールには、要求に応じなければテロ行為も辞さないとあった……。
超人的スナイパーVS全警察官の息詰まる対決。
警察は果たして、総理大臣の命を守り、テロを防ぐことはできるのか。超絶エンターテインメント・サスペンス。
内容説明
ある宗教の過激派は聖戦遂行のため、東京オリンピックの開会式に出席する日本の総理大臣や世界各国のVIP殺害を画策し、一人のスナイパーを雇う。スナイパーは数々の要人暗殺に関わったとされるが正体は不明。そんなある日、警視庁にオリンピックの開催中止を求めるメールが入る。メールには、要求に応じなければテロ行為も辞さないとあった…。超人的スナイパーVS全警察官の息詰まる対決。警察は果たして、総理大臣の命を守り、テロを防ぐことはできるのか。超絶エンターテインメント・サスペンス。
著者等紹介
五十嵐貴久[イガラシタカヒサ]
1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。2001年『TVJ』で第18回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mayumi
22
東京オリンピックの開会式で日本の総理大臣を暗殺するために雇われたスナイパーの「コヨーテ」。それを阻止すべく動く警察の攻防を描いた作品。わりと淡々と物事が進むけれど、コヨーテの目的のためなら手段を選ばない遣り口には苦々しい思いになる。そして最後に明かされるコヨーテの正体には確かに盲点だったと思わざるをえない。先入観は真実を見る目を曇らせるなと感じた正体だった。2023/04/13
shi-
17
東京オリンピックで首相暗殺の危機。凄腕スナイパーが雇われる。 VS警察。警察は首相暗殺をそしできるのか? テロリスト達の知恵と警察の攻防戦。 テロリスト側と警察目線が交互なんだけど、この間隔が短くてちょっと読みにくかった。それがいい効果を生んでいる場合もあるんだけど、今作はちょっとそれが仇になっていた。 ラストもちょっとあっけなさすぎて…。2022/05/22
left7
14
五十嵐さんの作品は久しぶりで、タイトルと作家さんで読んだのですがイマイチでした。のめり込んで読める程テンポがいいわけでもなく推理や展開が強引であることが多かったりして、じっくり読むにも深く考えずに読むにも中途半端だったように思います。五十嵐さんの作品はパニックものなど、どちらかと言えば深く考えずに読んだ方が面白いものが多いと思うので、そのような作品にまた出会えるのを楽しみにします。2022/12/10
ヨシ
11
スナイパーVS全警察官の息詰まる対決。スナイパーコヨーテは、東京オリンピックの開会式に出席する日本の総理大臣の殺害を依頼された。それを阻止しようとする刑事の水川と瀧本。警察は果たして、総理大臣の命を守り、テロを防ぐことはできるのか…両方の視点から描かれているので、より臨場感が感じられた。日にちがカウントダウンされ、ドキドキが止まらず一気読み。まさかコヨーテが○○○だとは。やられた。でも、終わり方がちよっと物足りなかった。五十嵐貴久さんならもうひとひねりあるとおもつていただけに残念。2022/06/18
NAOAMI
10
とある宗教過激派に雇われた凄腕スナイパーが東京五輪開会式で総理大臣を狙う。その筋書きで序盤から暗殺者コヨーテと警備側視点が交互する。物語の後半~終盤にいきなり引きづりこまれるような展開。コヨーテの巧みな戦術で5万人の警備網が関東に拡散されるが、寄せ集めの警察側の中でも異色の視点を持つ一人が相方共々独自の仮説からテロ阻止に向けて動き出す。国立競技場への潜入、非情な暗殺手法。オリンピックを人質にという設定(しかも2020開催)は数多あるが、適度な文量で濃密なエンタメ・サスペンスとして楽しめる仕上がりの作品だ。2023/01/26
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