出版社内容情報
明治三十九年、帝都東京。千武男爵家の令嬢・斗輝子は、書生の影森怜司を供に、黒塚伯爵家で行われた夜会に当主である祖父の名代として出席した。しかし夜会の最中に伯爵が毒殺されてしまう。不当な疑いをかけられた千武家の名誉のため、勝ち気な華族令嬢と怜悧な書生、対照的な二人が事件に隠された大きな秘密に挑む!
内容説明
明治三十九年、帝都東京。千武男爵家の令嬢・斗輝子は、書生の影森怜司を供に、政府重鎮の黒塚伯爵家で行われた夜会に当主である祖父の名代として出席した。しかし夜会の最中に黒塚伯爵が何者かに毒殺されてしまう。不当な疑いをかけられた千武家の名誉のため、斗輝子と怜司は事件の真相を調べ始める。だが、その裏には身分に縛られ、ままならぬ生き方を余儀なくされる人々の大きな秘密があった。すべての真実を知ったとき、斗輝子は―。勝ち気な華族令嬢と怜悧な書生、対照的な二人による明治謎解き譚。
著者等紹介
永井紗耶子[ナガイサヤコ]
1977年神奈川県生まれ。慶應義塾大学卒。新聞記者を経て、フリーランスライターとなり、新聞、雑誌などで幅広く活躍。2010年『絡繰り心中』で第11回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー。2020年『商う狼 江戸商人 杉本茂十郎』で第3回細谷正充賞、第10回本屋が選ぶ時代小説大賞を、2021年に第40回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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