出版社内容情報
病弱な双子の姉の代わりに後宮入りした翠蘭。入内した夜、美しき華封国皇帝・義宗から変わり者認定された翠蘭は、「襲われてもなんとかできそう」という理由で後宮に現れ人々を脅かす幽鬼の正体を探るよう依頼されるが!? 「やたら強い姫と花のよう美しい王」による“男女逆転!?”中華後宮ファンタジー開幕!
内容説明
双子は不吉のしるし―。翠蘭は大商人の娘として生まれながら、山奥に預けられ、武道にあけくれて、たくましく育った。しかし突如病弱な姉の代わりに十八嬪として後宮入りすることに。数々の型破りな言動のおかげで皇帝・義宗から変わり者認定された翠蘭は、後宮で人々を脅かす幽鬼の正体を探るよう命じられる。「夜伽を命じられるよりはまし」と、時には山で会得した知識を駆使し、時には大剣を振り回して真実に迫っていく。男装妃と美形皇帝の男女逆転!?中華後宮ファンタジー。伝説の妃嬪の物語が、いま始まる!
著者等紹介
佐々木禎子[ササキテイコ]
北海道札幌市生まれ。1992年、雑誌『JUNE』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
35
大商人の娘として生まれ、双子は不吉だとして山奥に預けられ、たくましく育った翠蘭。しかし姉の代わりに十八嬪として後宮入りし、皇帝・義宗から後宮を騒がす幽鬼の正体を探るよう命じられる中華風ファンタジー。数々の型破りな言動で初っ端から皇帝に変わり者扱いされた翠蘭が、様々な思惑が絡み合う後宮で起きた幽鬼騒動の真相に挑む展開でしたけど、わりと脳筋寄りの行動派な翠蘭が状況を動かして、ままならない状況を注視する義宗とたどり着いた真相はちょっと意外な結末でしたかね。未だ謎めいた皇后の思惑も気になる新シリーズで続巻に期待。2022/01/04
よっしー
23
タイトルに「男装」とありましたが、やや男勝りな性格ではあるものの、そこまで気にならないのが読みやすくて良かったです。話のテンポも良いのですが、自己犠牲満載の翠蘭にモヤモヤしてしまう部分が多かったです。周囲を大切にするのは良いことですが、自分も大切にして欲しいですよね。2023/04/08
はなりん
21
中華風後宮もの。隣国の属国のため、皇帝は隣国で育った皇帝で皇后は隣国の妃という後宮に、双子の為不吉とされ山奥で育った翠蘭は妃の一人として後宮に入る事に。武術に長けた翠蘭は皇帝から幽鬼の問題を解決するよう命じられる。自己犠牲が強く心根が優しい翠蘭と、まだまだ掴みどころの無いけど、なんとなく惹きつけられる皇帝の今後が気になる。2024/06/30
あゆ
17
双子だった為、生まれて直ぐに山に住む武芸者の元に捨てられた翠蘭は姉の代わりに後宮に輿入れする事になった。後宮で会った皇帝はとても美しいが不思議な人で。武器集めが趣味な妃嬪が後宮内の謎を解くのですが、キャラクターが楽しくシリーズ化しそうな感じの終わり方で楽しみです。2021/11/21
チロ子
16
後宮ものは好きで結構読んでますがその中でも新鮮味があるように感じました。 ヒロインは男装ってタイトルながらかっこよさの他に綺麗さもあって個人的にとくに男装好きじゃないから読みやすいです。皇帝も貫禄がおありで落ち着いた綺麗さが伝わります。まだ1巻目ですがヒロインに大してもベッタリ過ぎず新鮮だなぁ。面白かったです😊2022/10/18