出版社内容情報
六年前に東京都大田区で殺害された老人は億単位の遺産を遺していたが、それが消えてしまう。鷺沼たちは被害者の娘と結婚した警視庁の首席監察官に目をつけるが、事態は警察全体を巻き込んだ大疑獄に発展していく・・・・・・。警視庁特命捜査係の鷺沼と神奈川県警の一匹狼・宮野が巨悪と戦う大人気警察小説、シリーズ第六弾。
内容説明
独居老人が殺された6年前の未解決事件を追っていた警視庁捜査一課の鷺沼は聞き込みで、その老人が8億円もの箪笥預金をしていたことを掴む。だが、事件後、その8億円はどこかに消えてしまったという。そんな中、この事件に着手した途端、何者かが鷺沼を尾行するようになる。8億円はどこに消えたのか?鷺沼に圧力をかける勢力とは!?鷺沼&宮野の凸凹コンビが巨悪に立ち向かう大人気警察シリーズ第6弾。
著者等紹介
笹本稜平[ササモトリョウヘイ]
1951年千葉県生まれ。立教大学社会学部卒業。出版社勤務後、フリーライターとして活躍。2001年『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞を同時受賞。04年『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。「越境捜査」シリーズをはじめとした警察小説や冒険・謀略小説、山岳小説など幅広い分野で数多くの作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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一笑
10
警視庁捜査一課特別捜査対策室特命捜査第二係の鷺沼を中心として集まった三好・井上・彩香・福富・宮野をメンバーとするタスクフォースが、警察組織上部の不正を暴く物語。部下が上司の不正を暴くと言うことで、絶体絶命の状況に追い込まれるけれど、そこは小説です。最後にどんでん返しがあり、気分よく読み終えることができる一冊でした。しっちゃかめっちゃかな上司もそうだけれど、同じくらいしっちゃかめっちゃかな宮野の存在もおもしろい。警察組織って難しいらしいけれど、鷺沼や三好・井上のような警察官もたくさんいると信じたい。 2021/09/13
hiyu
8
本当にこのシリーズは読んでいて面白い。少しずつ真相に近づくのも良いし、登場人物も魅力的。本編のラスボスは幹部クラス。個人的には宮野よりも三好の立ち振る舞いが好きだな。2021/02/22
chikap610
6
さすがの安定感ですが、今回は少々物足りなかったかな… 何がって言われても…期待しすぎなのかも知れない。 次作に期待です!2021/05/06
ohion
5
面白かった〜。まさしく孤軍。今回の敵は警視庁幹部。当然、警察内部に見方はいない。鷺沼たちも免職をくらうくらいの権力との闘い。タスクフォースの活躍だけでなく、国税庁との連携も新鮮。2020/12/30
Yuichi Fukumoto
3
このシリーズは面白い。最高のエンターテイメント作品でした。★★☆2021/01/09