出版社内容情報
驚異の凶悪事件検挙率を誇るR県警捜査一課。その秘密は若き美人刑事にあった――。神尾瑠美は「人の心が読めちゃう」テレパス能力者。その能力で殺人犯の心を全部読み取り、次々と逮捕していく。瑠美の前では証拠隠滅も黙秘も嘘も通じないのだが、ひと筋縄でいかない難事件が起きてしまう。型破りの連作警察小説。
内容説明
驚異の凶悪事件検挙率を誇るR県警捜査一課。その秘密はひとりの女性刑事にあった。神尾瑠美は「人の心が読めちゃう」テレパス能力者。被疑者の心を読み取り、殺害方法や死体遺棄場所などを見破って難事件を次々に解決する。そんな無双刑事の前に、完全犯罪を目論む難敵が現れて―。瑠美と個性豊かな仲間達が型破りな方法で事件を解決。ユーモア連作警察小説!
著者等紹介
藤崎翔[フジサキショウ]
1985年、茨城県生まれ。高校卒業後、6年間お笑い芸人として活動。2014年、『神様の裏の顔』(受賞時「神様のもう一つの顔」を改題)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
77
アンソロジーで気になっていたら、momiさんにいただいて。楽しかった!テレパスで捜査一課のエース神尾さん。三係は彼女が気持ちよく働ける人たちで構成されている。ゲイのカップルに超常現象マニア、そして新人の根津は?犯人はわかるけど、証拠がなければ囮捜査も!ツンデレの神尾さん、さてさて根津くんは気づいてくれるのか?倒叙ものって言っていいのかしら。あ、一箇所めっちゃ気になるところで誤植があったのが残念。2021/03/28
ma-bo
74
人の心が読める特殊能力のある女性刑事瑠美。非現実な設定なんだけど、難しく考える事なく軽妙なタッチでテンポよく読み進めて行けます。過去読了の藤崎さん作品はどんでん返しがあったけど、今作は無し💦2020/11/17
真理そら
66
アンソロジー『刑事の灯』で初めて知った藤崎翔の読心刑事・神尾瑠美モノなので迷わず買った。想像通りに楽しめた。神尾の刑事らしい仕事はいきなり危機につながって…根津君はデブ専だしテレパスでもないので神尾の想いは伝わらないだろうなあ。軽いタッチで笑えるけれど夫婦の問題や老人問題など苦い現実についても(ほんの少し)考えさせられた。2020/10/18
akiᵕ̈
56
「人の心が読めちゃう」能力を持つ神尾瑠美と、R警察の捜査一課三係の曰く付きな面々が、5つの事件に絡むドタバタ警察小説。集められたメンバーは仕事ができるからではなく、神尾様にストレスを与えない、特殊な心の持ち主という、一話目早々からして藤崎ワールドが全開!笑。殺人事件の濃度云々よりも、特殊な心の持ち主たちの(笑)解決までの過程を楽しむストーリー展開。結婚式の章のカオスさ、老人ホームの章の入居者との会話はコントだし、最終章はそれなりに刑事ものらしさもあったけど、最初から最後まで、何度苦笑いしたことかで読了。2020/10/17
momi
48
インチキじゃなくて本物の超能力者!! 人の心が読める「神尾」だから犯人の心も全部読めちゃうわけで…その場でソッコーで事件解決ッ!! ゲイ、オカルトマニア、性癖に癖のある人と…チームの面々も個性派揃いで 容疑者へ口をわらせる作戦が女子高生のノリで笑えてきます! 他人に心を読まれてしまうなんて…同じ職場で働きたくないし、私も近づきたくないかも…でも側から見ると楽しい〜ッ♬犯人の心情がユーモラスに描かれているので 殺人事件なのに何故か笑えてくるゆる〜い警察小説です! 2020/11/06